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【スプリンターズS】血統分析 近年はサンデーサイレンスの血を引く馬に軍配

  • 2018年09月25日(火) 18時00分
ナックビーナス

▲前走に続きモレイラ騎手を背にG1初制覇を狙うナックビーナス(撮影:高橋正和)


 世界のロードカナロアの連覇をはじめ、ローレルゲレイロ、カレンチャン、スリープレスナイト。そして香港のサイレントウィットネス、ウルトラファンタジー、豪州テイクオーバーターゲット。スプリンターズSは非サンデーサイレンスのスプリンターが強いレースだった。しかしここ3年は前半のペースが緩んだので、レッドファルクス(母父サンデーサイレンス)、ストレイトガール(父フジキセキ)と、サンデーサイレンスの血を引く馬の差しが決まっている。

(解説:望田潤)



ファインニードルはアドマイヤムーン産駒の成功パターンの配合


アレスバローズ

 母母エンスラーリングがプレイメイト≒セックスアピールのニアリークロス3×3で、この強大なパワーで短距離を走っている。アストンマーチャンやカノヤザクラやワンスインナムーンなどと同様、ウッドマンが強いスプリンターと理解したい。本馬のようにネヴァーベンドの影響が強い前駆は冬場は動きが硬くなりがちで、6〜9月[2-2-1-2]の実績どおりの夏馬とみていいだろう。パワーで差すので急坂コースがベター。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

キャンベルジュニア

 父エンコスタデラーゴはフェアリーキング産駒でヴィックヘルスC(豪G1・芝1400m)勝ち。母メリトはTJスミスS(豪G1・芝1200m)などの勝ち馬で、母父リダウツチョイスはデインヒル系の名種牡馬で日本ではスニッツェルやフルーキーの父として知られる。デビュー当初はサーアイヴァー5×5のしなやかさで中距離を走っていたが、そこから20キロ以上マッチョになって血統どおり短距離にシフトしてきた。とはいえベストは1400mとみたい。

距離○ スピード△ 底力○ コース○

スノードラゴン

 母マイネカプリースはJRA3勝で、さかのぼるとステイゴールドやショウナンパンドラやサッカーボーイと同牝系。カロ3×4にミセスマカディー≒ロイヤルサッシュのニアリークロス3×4ときれいな父母相似配合になっている。ナスルーラ系の柔らかさで走るスプリンターで、ダートもこなすパワーを兼備。ただ10歳の高齢だけに、1分7秒ソコソコの高速決着では苦しい。不良馬場の高松宮記念で2着に追い込んだのはもう4年前のことだが、馬場が渋ってほしい。

距離○ スピード△ 底力○ コース○

セイウンコウセイ

 クラリティスカイやタイキフォーチュンの近親で、

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