スマートフォン版へ

先週の競馬、そして今週のスプリンターズS

  • 2018年09月28日(金) 12時00分


◆個人的に最も印象深かった返し馬

 寒暖の差が激しいこともあってか、先週から今週にかけては体も心もヘトヘトとなる日も…。これが寒暖差アレルギーというものなのでしょうか?

 皆さんは、大丈夫ですか?

 さて話は変わり、先週の重賞レースは実に見応えのある内容でしたね。と同時に、前回のコラムに繋がっての内容となる、ルメール騎手の巧みさが際立つオールカマーに。

 レースを振り返ると、3コーナーでの手応えや本質的な距離の適性を考えると、進路取り次第では2着となっている可能性も極めて高かったレースに思えます。

 それをインでジッとしながら、手応えの良いアルアインの後ろにスッとつけて道を作ってもらう形。あれは、まさにルメール騎手だからこそ勝てた内容。しかも休み明けとなった今回でしたが、道中は折り合いを欠いていなかったわけですから、その点もお見事。

 一方2着と敗れたアルアイン北村友一騎手は、スタート後の判断と道中の運びが初コンビとは思えないほど完璧だっただけに、最後の直線でインからレイデオロにさされる内容には、本人も悔しさが残った気がします。

 そして阪神で行なわれた神戸新聞杯ですが、こちらはワグネリアン・藤岡康太騎手の好騎乗振りが際立ちましたね。

 個人的に最も印象深かったのが、返し馬。

 キャンターへのおろし方が、普段の調教シーンのような形で、無理に抑えるのではなく、一定に保ったコンタクトと重心の位置で騎乗をしていた藤岡騎手。あのコンタクトがレースにも繋がっていたようにも感じ、改めて今回の代打を藤岡康太騎手に依頼した陣営の判断と、それに応えての好騎乗を見せた藤岡騎手の両者が素晴しく思えました。

 さて今週末は台風が心配な中、秋競馬GI第1弾となるスプリンターズステークス。

 栗東馬で気になったのは、ファインニードルとアレスバローズ。

 水曜日の坂路は時計がかかっており、かなり重い馬場にもかかわらず、ファインニードルは52.5秒のラスト12.7秒。しかも目一杯でなく。これは立派。

 また、鵜木助手の「良い時に見せる、左にクルッと回る仕草が中間あった」とのことで、高松宮記念時とまではいかないものの、前走以上であることは間違いない雰囲気です。

 一方のアレスバローズも、「この2戦の好状態をキープしている」と柴原助手。切れ味を武器とする馬だけに、週末の台風予報は心配ですが、デキはグッドです。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング