◆秋G1開幕、弾みをつけておきたいところです
「秋の日はつるべ落とし」。秋はあっという間に日が暮れる、という意味の言葉です。
“つるべ”は、漢字で書くと釣瓶。井戸の水を汲み上げるための桶のことで、笑福亭鶴瓶さんではありません。また、秋の日の”日”は太陽の“陽”のことですから、「秋の日々はあっという間に過ぎ去っていく」と解釈するのは間違いです。
でも、「秋のG1はつるべ落とし」としたらどうでしょう?今週のスプリンターズSから始まる秋のG1シリーズは、春のG1戦線よりも次から次へと息つくヒマもなく行われ、その季節はあっという間に終わってしまう、と解釈できませんか?「そんなことないよ」と思っている方、油断しているとすぐに大晦日を迎えちゃっても知りませんよ!
まぁ何しろ、今週からは暮れの12月29日まで、毎週欠かさずG1を楽しめます。来週はJRAのG1こそ組まれていませんが、10月8日には盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯があります。さらに、11月4日は京都でJBC、有馬記念直前の12月19日は全日本2歳優駿、直後の12月28日はホープフルS、翌29日は大井の東京大賞典。うまい具合にダートのG1(Jpn1)レースが待ち構えていますからね。ホントに、休むヒマがありません。
さて、そのスタートとして弾みをつけておきたいのがスプリンターズS。ここ10年の3着以内馬の中で、次に挙げる馬には共通点があります。それはどういうことでしょう?
2010年=サンカルロ(3着)、11年=パドトロワ(2着)、12年=ドリームバレンチノ(3着)、13年=マヤノリュウジン(3着)、15年=サクラゴスペル(2着)、ウキヨノカゼ(3着)、16年=ソルヴェイグ(3着)、17年=ワンスインナムーン(3着)。
ここ10年というより、2010年からの8年間で“そういう馬”が馬券圏内に絡まなかったのは、新潟で行われた14年だけ。つまり、中山で開催されたこのレースでは、例外なく絡んでいるわけです。
正解は、「単勝7番人気以下で、馬番3〜6の中に入った馬」。今回は16頭立てなので、2枠と3枠にいる穴馬を狙え、ってことになります(ただし、そういう馬が勝った例はないので、単勝や馬単、3連単の頭で狙っちゃダメですよ)。
もう1つデータを付け加えるなら、ここ10年の1〜3着馬30頭の中で、7歳以上の馬は3頭しかいませんでした(そのうちの1頭は外国馬)。そうするとここは、ワンスインナムーンかダイメイプリンセスに絞られてきます。このどちらかの複勝、またはワイド、または1頭軸3連複流しというのはいかがですか?
そう言ってはみたものの、ここ10年で私のデータ作戦が功を奏したためしも多くはありません。それはなぜかと言えば、データをちょっと裏切るような結果になることが多いから。わかっているんですよ。そこで私は、7番のキャンベルジュニアか2番のヒルノデイバローを買ってみようかな、と思っています。