
▲1度使って良化を見せているジュールポレール(撮影:井内利彰)
マイルCS出走予定馬たちのレース1週前調教をレポート。1週前から各馬の状態をチェックしておくことは馬券的中に欠かせません。
アエロリット 調教師が終始後ろに重心をかけて我慢させるが、豪快なフォームでスピードは緩まず。抑えきれないほどのパワーがついて、やればいくらでも動けそう。
アルアイン 池江厩舎の中2週は、週末と最終追いの2本で挑むのが通常。ただ坂路で大きめのとこを何本も乗っており、秋3走目でも元気一杯。思惑通りに運んでいる。
ウインブライト いつもは派手に動かすタイプだが、今回は未勝利馬の先導役で相手に合わせる内容。小気味のいいこの馬らしいフォームで動けており、前走同様のデキ。
エアスピネル 9日の金曜日に15-15程度の調整。フットワークは素軽くテンポのいい走りだったが、笹田厩舎+当馬の今までの経緯からすれば不安の方が大きい。
カツジ 単走でも行き脚は速く折り合いもしっかり。前脚のかき込みが強くなって体を上手に使えるようになっており、最後まで鋭く伸びきった。前走以上。
ケイアイノーテック 2歳新馬に食らい付かれたが、追い比べで貫禄の先着。秋初戦前に比べると反応は確実に良化しており、一度使った上積みは十分。馬体も締まってきた。
ジュールポレール 相変わらずトモと右前肢を回す独特のフットワークだが、前走前よりはブレのない走りで良化は顕著。11月1日と比較しても上向いているのは強調材料。
ジャンダルム 新馬の先導役を務め、直線でハミを抜くとスッと抜け出して脚力の違いを見せた。前肢の強い走りでも動力は前に働いていて、勢いを存分に感じさせる。
ステルヴィオ 道中のラップは通常の6F追いよりも遅め。折り合わせてラストの爆発力を引き出すようなイメージで、反応鋭く抜け出してきた。後肢の蹴りが強くなっている。
ヒーズインラブ 復帰2戦は遠征競馬だが、疲れはみじんにも感じさせずOP馬を相手に目一杯に追われた。カキ込みの利いた力強いフットワークで先着。状態は上向く。
ブラックムーン ハミをかんで外にモタれている分、ゴール前で仕掛けた時にスッと動けなかった。先行しながら2歳馬に遅れたのは不満。ひと叩きしたが良化はスロー。
ベステンダンク 秋3走を走ったが、レース後すぐに乗り出されているように目下充実したデキ。坂路で終始軽めの内容でも、リラックスして気分良く走れている。
ペルシアンナイト 直線で手前を替えると気分良く楽な手応えのまま伸びていき、最後まで余力は十分。フォームの大きさ、手脚の返しの速さは明らかに前走以上だ。
ミッキーグローリー 戸崎を背に坂路へ。終始2馬身ほど僚馬を前に行かせてリズム良く登坂。速力を上げると手脚を伸ばして走りが沈み込み、ラストの反応も良く先着。
モズアスコット 前走が10キロ増。中2週の間隔だが、1週前にハードに追われて好時計を計測した。回転の速いピッチ走法でらしい迫力満点の走り。上積みは大きい。
レッドアヴァンセ 2歳馬より後から追い出したが、ゴール前の脚勢はほぼ互角。相手を褒めるべきだろう。前走時が100とすれば今回は少し落ちているが、走りは及第点。
レーヌミノル 間隔も詰まるため、抑えて軽めに終始。元気があって走る気持ちも十分にあり。体を大きく見せて、前走同様に状態は決して悪く映らないのだが…。
ロジクライ 余力十分の手応えから追い出すと、同格馬を一気に突き放して大差先着。騎乗したCデムーロとの呼吸も合っており、ここに来ての充実ぶりは目を見張る。
ロードクエスト 前走時同様、この中間も栗東で調整。8日に坂路で大きめを乗られたが、ハミをしっかりと取り脚さばきに硬さもなく好気合。馬体の張りツヤもいい。