8歳とは言っても、お顔がとても愛らしくてビックリ
前回のリスタートを書き終えた時。今回のコラムで、サウンドトゥルーの南関東競馬入りの記事を書くとは、夢にも思いませんでした…。
美浦の高木登厩舎所属だったサウンドトゥルーが、船橋の佐藤裕太厩舎にやって来ました。サウンドトゥルーは東京大賞典(2015年)、チャンピオンズカップ(2016年)、JBCクラシック(大井・2017年)などを勝ってきたダート界の雄。前走の京都競馬場で行われたJBCクラシックも、優勝したケイティブレイブの0.5秒差の5着でした。
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佐藤裕太厩舎の外観。佐藤調教師は騎手時代に桃と白の勝負服だったので、厩舎ロゴもそのカラー
サウンドトゥルーの移籍に関しては、レックスの海老原雄二さんがツイッターで綴られています。
そんなサウンドトゥルーが、11月10日朝7時に船橋競馬場へやって来ました。担当するのは、過去にNARグランプリ最優秀短距離馬ナイキマドリードなどを手掛け、現在は佐藤裕太厩舎の厩舎長でもある舟山浩厩務員。
馬運車の中にいるサウンドトゥルーを迎えにいって、初めて会った瞬間から、とても大人しくて無駄な力を使わなくて、さすがはオープンだなぁと感じたそうです。「大人しいなぁ~」とサウンドトゥルーに話しかけながら厩舎地区を歩いてきたそう。
ちょうど朝の調教時間帯。サウンドトゥルーが船橋競馬場へやって来ることは報道などで多くの他陣営も知っていたことなので、厩舎地区を歩いている姿を見かけて、ざわついていたそうです(笑)。
そんな中でも、サウンドトゥルーは落ち着き払って馬房に入り、私は午後おじゃましたのですが、すでにまったりムード。お写真を撮った時は、ちょうど扉を開けたので目を大きくクリクリさせていました。8歳とは言っても、お顔がとても愛らしくてビックリ。
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8歳ですが、愛らしい顔つきです
サウンドトゥルーは、これまで愛用してきた思われる黄色のムクチと、ピカピカの新品の引き手をつけてきたそう です。それは、新しい馬房の前にかけられていました。「(新品の引き手を見て)担当されていた方の気持ちが伝わってきました。とてもかわいがられてきたんだなぁって、大事にされてきたんだなぁって」(舟山厩務員)。
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サウンドトゥルーが身に着けてきた無口と新品の引き手は新しい馬房の前にかけられました
サウンドトゥルーはこれから船橋競馬場のダート1本で仕上げられ、佐藤調教師自らが調教に乗るそうです。12月29日の東京大賞典から始動予定。佐藤調教師と言えば、川島正行調教師が手掛けたアジュディミツオーやフリオーソをはじめ数多くの重賞ウイナーたちを、騎手時代に調教パートナーとして乗り続けた方。現在は自厩舎のリッカルドも調教に乗っています。
「サウンドトゥルーのお話しを頂いたのは最近で、これほどの馬なのでプレッシャーはありますが、仕上げに関しては臆することなく、可能な限り最善を尽くしたいです。これまで携わってきた皆さんに敬意を払って、大切に、愛情を込めて接していきたいですね。
逆の立場なら、『しっかり頼むぞ』という気持ちだと思います。携わってきた皆さん、たくさんのファン、そういう皆さんの気持ちに応えられるよう、地方で活躍できるように頑張っていきたいです」(佐藤調教師)。
サウンドトゥルーの船橋生活がスタートしました!
次回のリスタートは11月26日(月)にお会いしましょう!