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オーストラリアで16勝 次はアメリカに渡りヨシダを管理するビル・モット厩舎へ

  • 2018年11月15日(木) 18時01分
挑戦者

▲オーストラリアに来た初日、右がトロイ調教師、左がサポートをしてくれたジョシュ氏


ソールインパクトの関係者に恩返しができるように


 こんにちは。坂井瑠星です。

 このコラムが出る頃には、僕はアメリカに向かう飛行機のなかです。その話は最後にするとして、まずはオーストラリアでの武者修行が終わりを迎えたので、駆け足になりますが、その一年間を振り返りたいと思います。

 一年前のちょうど今頃、少しの期待と大きな不安を胸に抱えて日本を発ちました。

 オーストラリアに着いて、まず最初にぶつかったのは言葉の壁です。渡豪前から勉強はしていたつもりでしたが、実際現場で働いてみるとまったく通用しませんでした。語学学校に通うなどして少しずつ慣れてはいったものの、英語を聞くのが嫌になり、頭が痛くなる日もありました。しかし、馬には毎日乗れていましたし、与えられた仕事はこなしていました。

挑戦者

▲初めてシティで勝利した時


 次にぶつかった壁は、日本とのレーススタイルの違いです。

 日本でも基本は内をロスなく走って…というスタイルですが、オーストラリアではとくにその点を重要視していて、外3頭目など問題外。スタートしてからの激しいポジション争いに上手く対応できず、多くのレースで外を走ってしまい、騎乗数も減っていきました。

 そのタイミングで、人馬転による怪我…。一時期はまったくレースに乗れない日々が続きました。
 
 このままでは何もできずに遠征が終わってしまうと思い、拠点をメルボルンからアデレードに変えたのもこの時期でした。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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