
▲ロベルトの血を持つクラージュゲリエ(撮影:武田明彦)
昨年はグレイルとタイムフライヤー、ハーツクライ産駒のワンツー。この2頭は母系にロベルトの血を引くので内回りを捲り差す脚があった。14年の勝ち馬ベルラップも母系にロベルトを持つハーツクライ産駒だ。他にもドレッドノータス、ケイティクレバー、ベストアプローチ、ダノンメジャーと、とにかくロベルト持ちの好走が目立つ。今回取り上げた5頭の中では、クラージュゲリエ(母父タニノギムレット)がロベルトの血を引いている。(解説:望田潤)
クラージュゲリエ プロフェットの半弟で、母母ビスクドールはトゥザヴィクトリーの全妹。本馬は父がキングカメハメハなので、トゥザワールドやトゥザグローリーらと父と牝系が同じ3/4同血の関係になる。ヌレイエフ4×4にミスプロとロベルトが絡むのでパワーと機動力に長けた中距離血統だが、脚長でナスペリオン的斬れ味も兼備しており、弱点が少なく相手ナリに駆けるタイプ。京都内2000でも巧く立ち回りそうだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
ジャミールフエルテ アンタラジー、アグレアーブル、エクレアスパークルの弟。3代母キャララファエラは北米G1勝ち馬でプリークネスSのバーナーディニの母。母はシーキングザゴールド×ストームキャットなのでロックディスタウン(母はストームキャット×マイニング)と似た輪郭の配合だ。オルフェ産駒にしては軽いスピードがあるタイプだが、距離は1800mがベストだろうからここはスローが希望か。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
ショウリュウイクゾ