人気薄になりそうな3番手グループに妙味あり
2歳G1なんて、まだまだ先と思っていた新馬戦が始まったばかりの6月でしたが、阪神JFが終わり、今週が朝日杯FS。競馬における半年のサイクルなんて、本当に早いものです。今週はその6月デビューの2頭が人気を分け合うレースなりそうですね。
ただ、netkeiba.comの予想オッズではグランアレグリアが抜けた人気。2番人気(12日6時時点)のアドマイヤマーズとは少し差がひらいています。これをどう考えるか、それが馬券の組み立てを左右することになりそうです。個人的には3番手グループに人気薄になりそうな馬もいるので、ウマい馬券ではそのあたりを上手に絡めていきたいと思っています。
【朝日杯FS/アドマイヤマーズ】
デビュー前と現在では、調教の動きに差が出てきました。デビュー前は反応が良くて、いくらでも動けるスピードタイプでしたが、現在は追い出してもすぐにスピードが乗らない、その代わり、追えば追うほどいくらでも底なしに伸びる。そんなイメージの変化があります。
1週前追い切りはまさにそれ。CWで3頭併せの最後方だったこともありますが、前2頭が仕掛けて反応しても、それに置かれてしまって、ゴールには追いつけないという内容。でも遅れは僅かで、勢いそのものはこちらの方が圧倒的に優勢という感じ。最終追い切りは栗東坂路でしたが、ジュンスパーヒカルとの手応えの差は歴然。やはりパワーがありますし、力のいる馬場をあれだけまっすぐに駆け上がってくるところに魅力を感じます。

力のいる馬場でもまっすぐ走るアドマイヤマーズ(12月11日撮影)
【朝日杯FS/ファンタジスト】
1週前追い切りは坂路4F49.5秒と自己ベスト更新でしたが、軽く時計を出したわけではありません。自厩舎で併せ馬をしていたものの、相手が早々に脱落したこともあり、抜け出すとその先にいた他厩舎の併せ馬に合流するような形。1頭は抜きましたが、もう1頭には手応え劣勢という感じでしたが、単なるスピード馬ではないところを見せています。
また、最終追い切りは坂路で4F目が最速になるラップ。速い時計も出せるし、最速ラップも踏める。このラップの自在性を考えれば、マイルの距離くらいはこなしてくれると思います。ただ、本質的な部分はスプリンターに近いマイラーというイメージだけに、レースの流れ次第で着順が変わってきそうな気がします。

最速ラップも叩き出すファンタジスト(11月2日撮影)
【朝日杯FS/ケイデンスコール】
最終追い切りはデビュー戦と同じ栗東坂路。1週前追い切りでしっかり負荷をかけたので、最終追い切りは坂路というのが、早い段階から決まっていました。よって、前走からの最終追い場所の変更はさほど気にすることはありません。
ただ、気になるのは右回り。1週前追い切りのCWでファッショニスタとの併せ馬で手応えが劣勢だった原因には逆手前だったことがあります。そもそもレースは左回りの経験しかなく、過去のCW追い切りでも逆手前ばかり。ポテンシャルはG1級だと思うのですが、最後の直線で手前を替えずに伸び切れないというシーンがあるかも知れません。

坂路でしっかり負荷をかけたケイデンスコール(12月11日撮影)
【朝日杯FS/アスターペガサス】
新馬、函館2歳Sを連勝して、距離が1F延びた京王杯2歳Sが5着。単純に距離適性が気になるところですが、前走の超スローでメンバー3位の上がりですから、この着順だけで距離について長いとは言い切れないところ。
加えて、今回はCWでの追い切りを積極的に行っています。1週前、最終追い切りがともにCW。単走だったので、プレッシャーがある状態でどのくらい動けるかということに対しては未知ですが、少なくても、CWで力強い動きができることは確認しました。前走時は休み明けということで追い切り本数も少なかったので、そういった意味での上積みもあるはずです。

CWで力強い動きを見せたアスターペガサス(12月12日撮影)
【ターコイズS/ディメンシオン】
7月から適度にレース間隔をあけながらの3連勝。キャリア9戦のディープインパクト産駒ですが、今がまさに買い時。追い切りでの動きも安定していて、状態は申し分ないだけに、あとは重賞で通用する能力があるかどうかでしょう。
最終追い切りもいつもと変わらない、栗東坂路での4F目最速ラップ。1週前、2週前も同じように4F目最速ラップで動けていて、ゴールへ向かって加速していく走りに安定感があります。トリッキーな中山マイルで道中に不利を受けるようなことがあると心配ですが、それを抜きにすれば、初めての重賞出走でも全く問題はありません。

三連勝中のディメンシオン(12月11日撮影)
◆次走要注意
・12/8 3歳上500万下【サンライズフォルテ】(11人15着)
この馬を中心にレースを見ていないと見逃す不利ですが、ウマい馬券で◎を打ったので、久しぶりに悶絶するレースになりました。羽月友彦調教師も「初ブリンカーがめちゃくちゃ効きましたね」と走りっぷりが一変したことを実感しています。もう一度、同じ距離を使うので、今度も人気にならないはず。
[メモ登録用コメント] [ダート1400m]最終追い切り栗東坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・2歳未勝利【タカノオージャ】
最終追い切りはCWで追走する内容。和田竜二騎手が騎乗していたとはいえ、前を捕まえると矢のように伸びて先着。終いは11.9秒でしたし、これで結果を出せないようではと思うくらいの状態です。
【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!