▲2011年調教師引退後は、アドバイザー、馬主そして評論家とマルチに活躍を続ける池江泰郎氏
ディープインパクト、ステイゴールド、メジロマックイーンなど競馬史に残る名馬を育ててきた池江泰郎元調教師に有馬記念に出走する注目馬15頭の馬体診断を行っていただきました。“池江の眼”にかなった馬は果たして!?
オジュウチョウサン 12月12日撮影 障害で鍛えられてきただけに、素晴らしい馬体をしています。とくに前駆の筋肉の盛り上がりは目立ちますが、それに負けず劣らずトモもしっかりしていますし、首差しも太く、力強さを感じます。ステイゴールドの器用さと素軽さを受け継いでいて、だからこそ障害であれだけの成績を残せたのでしょう。丈夫かつ気性面も安定していて、操縦性も高そうですね。
キセキ 12月12日撮影 秋になって、ますます調子を上げている印象を受けます。肩回りや背中のラインなどを見ても、前走と変わった印象を受けません。この秋はGI3戦目になりますが、疲れた感じもありません。精神面もしっかりしており、自らレースを作れる強みもあります。前に行ける脚もあり、しかもスタミナも兼ね備えているので、2つ目のGIもチャンス十分です。
クリンチャー 12月12日撮影 凱旋門賞帰りですから、馬体の回復がひとつのカギになると思いますが、写真を見る感じではすっかり回復しており、パフォーマンスはしっかり発揮できる状態にあると思います。ボリューミーな馬体という意味では、お父さんのディープスカイが色濃く出ている感じですね。全体的にバランスのいい、きれいなラインの馬体をしています。
サクラアンプルール 12月13日撮影 一度使われたことで、筋肉が締まった印象を受けます。筋骨隆々というお父さんのキングカメハメハの特徴がよく表れていて、胴がややつまり気味ですが、とくに肩の部分の筋肉の隆起が目立ちます。馬体のハリ、毛ヅヤも良く、引き続き好調がうかがえる好馬体ですね。まだ腹袋に余裕は感じられますが、今週のひと追いで仕上がるはずです。
サトノダイヤモンド 12月12日撮影 幼駒のときからきれいな馬体をしており、