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▲デビュー2年目で大躍進、川又賢治騎手を直撃インタビュー
今週は若手騎手の戦い・ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドが大井競馬場と中山競馬場で行われるほか、GI・ホープフルSも開催。そこで「ホープ」にちなんで若手のホープ・川又賢治騎手が「今週のFace」に登場です。デビュー1年目だった昨年は9勝だったのが、今年は43勝でさらに地方での交流レースも10勝と大躍進。周囲のサポートや本人の努力、さらには怪我の功名とも言うべき一因もありました。(※成績は2018年12月12日時点)
(取材・文:大恵陽子)
トレーニングを変えたきっかけ
――netkeibaには初勝利を挙げた直後にコラム「キシュトーーク U25」にご登場いただきました。改めて振り返ると、初勝利はマテラスカイ(3月11日、阪神6R3歳500万下)。その後、マテラスカイはメキメキと力をつけ今年のプロキオンSをレコードで逃げ切り勝ちを収め、JBCスプリントも惜しい2着でしたね。
川又 今年の1月に1000万クラスで久しぶりに乗ったんですが(2着)、あの頃とはすごく成長していましたね。いま思えば僕が初勝利を挙げた時もそういう雰囲気はあったのかもしれないですが、あの時は走る馬がどんな感じなのか全く経験もなかったので分からなかったです。JBCスプリントは応援していました。勝ってほしかったですね。
――川又騎手も今年は大きく勝ち星を伸ばしています。ご自身の実感はいかがですか?
川又 いま43勝(JRA)させてもらっていて、上出来だと思います。周りからもそう言っていただきます。でも、上出来だとは思うんですけど……もっと勝ちたいですね。今の2倍くらい。今年は特にGIや重賞で外国人ジョッキーが活躍しています。そういうのを見ていると、「僕ってまだまだ小っちゃいな」って思います。戦っている舞台もトップジョッキー達とは違うんで、こんなところで足踏みしているわけにはいかないなって感じます。主場でもっと乗りたいですね。
――データでは中京ダート1800mが自己最多の5勝を挙げています。
川又 5勝の中には逃げているレースもありますけど、僕はリズムよく競馬を運びたいタイプ。勝たせてもらった馬はほとんどが乗り方を任せてくださっていました。この舞台が得意なのかは分からないですけど、それだけいい馬に乗せてもらっていたんだなって改めて感じます。中京競馬場自体、ローカルにしては広いコースで好きです。
――ノーザンファーム生産馬にも数多く乗っていて、162戦17勝。生産者別では騎乗数も勝利数もご自身の中でトップです。これもいいきっかけになっているんでしょうね。