激戦を繰り広げてきたトップホースが大井競馬場に集結
いよいよやってまいりました! 今年のダート競馬を締めくくる大舞台『第64回東京大賞典(GI)』。昨年コパノリッキーが有終の美を飾ってから1年、GI・JpnIレースの勝者を振り返ると、川崎記念・ケイティブレイブ、フェブラリーS・ノンコノユメ、かしわ記念・ゴールドドリーム、帝王賞・ゴールドドリーム、マイルチャンピオンシップ南部杯・ルヴァンスレーヴ、JBCクラシック・ケイティブレイブ、チャンピオンズC・ルヴァンスレーヴ。
後半に3歳馬ルヴァンスレーヴが大躍進を遂げ古馬を圧倒しましたが、残念ながら今回は不在。帝王賞以来の対決になるケイティブレイブとゴールドドリームの頂上決戦に注目が集まりますが、他にも虎視眈々と勝機を狙う強豪が勢揃い。真冬のチャンピオン決定戦にふさわしい熱い戦いになること必至です。
ケイティブレイブは昨年の帝王賞で、まさかの出遅れから直線で見事な差し切りを決めて勝利を挙げ、JpnIホースの仲間入り。昨年の東京大賞典では2番手からの競馬で3着。年明け1月の川崎記念と3月のダイオライト記念はともに逃げ切り。10月の日本テレビ盃は2番手からの勝利。
今年は京都競馬場で行われたJBCクラシックでは中団からの競馬で直線抜け出し快勝。単なる逃げ・先行馬ではなく、幅広い脚質で結果を出す対応力が魅力。
古馬になって着実に力を付け充実期を迎えている5歳馬。前走はプラス10kgで自己最高体重528kg、11着に敗れましたが、得意の地方の舞台でしかも帝王賞を制している大井の2000m。巻き返しの可能性大。GI・JpnI4勝目を狙います。
得意の舞台で巻き返したいケイティブレイブ(写真は18年JBCクラシック優勝時、(c)netkeiba.com)
ゴールドドリームにとってもここは負けられない戦い。昨年は不振の時期もありましたが、今年はGI・JpnIレース4戦だけを使って4戦2勝【2-2-0-0】。かしわ記念と帝王賞を連勝し、改めてダートチャンピオンとしての地位を確かなものにしました。
続くマイルチャンピオンシップ南部杯でルヴァンスレーヴの2着に敗戦。そのリベンジをするべく出走予定だったチャンピオンズCを右肩筋肉痛のため無念の回避。その後、立て直しを図っての今回の参戦。こちらも実績のある舞台で、来年を見据える意味でも勝ちたい一戦。
来年を見据える意味でも勝ちたいゴールドドリーム(写真は18年帝王賞優勝時、撮影:高橋正和)
ハイレベルな3歳世代からはオメガパフュームが参戦。ジャパンダートダービーでルヴァンスレーヴの2着。古馬との初対戦だったシリウスSで重賞初制覇、続くJBCクラシックではケイティブレイブの2着に大健闘。3歳馬がこのレースを制すれば2004年の船橋・アジュディミツオー以来14年ぶりの快挙。ここもまた世代交代を印象付けるレースになるのか、目が離せない1頭です。
ハイレベルな3歳世代からオメガパフュームが参戦!(写真は18年シリウスS優勝時、(c)netkeiba.com)
JRAのもう1頭の3歳馬、フリオーソ産駒のエイコーン。今年3月にダートに転向してから8戦4勝【4-4-0-0】、500万下から1000万下、1600万下と現在3連勝中。初挑戦のダートグレード競走がいきなりGIとハードルは高いものの血統的な底知れない魅力たっぷり。フリオーソは東京大賞典には2007年から2012年の間に5回出走して2着2回。長きに渡って活躍した父を彷彿させる走りを見せて欲しい。
エイコーンはダートに転向してから連対率100%!(写真は18年花園S優勝時、(c)netkeiba.com)
アポロケンタッキーは2016年の東京大賞典勝ち馬。その後は勝ち星から遠ざかっていますが、今年は川崎記念2着、ダイオライト記念2着、日本テレビ盃2着と復調気配でしたが、GIでは帝王賞11着、JBCクラシック13着、チャンピオンズC14着と2桁着順続き。鞍上は初コンビのマーフィー騎手。ヨーロッパで活躍する新進気鋭のジョッキーが新しい魅力を引き出すことができるか注目。
アポロケンタッキーとマーフィー騎手のコンビに注目(写真は18年浦和記念出走時、撮影:高橋正和)
クリソライトは長期休養明けだったJBCクラシックでは15着でしたが、続く前走・浦和記念で3着に好走。1着馬とは離されたものの8歳でも色あせない走りを見せてくれました。東京大賞典は4歳時の2014年8着以来ですが、大井の2000mは昨年の帝王賞でケイティブレイブの2着とまだまだ無視できない存在です。
8歳でも色あせない走りを見せてくれるクリソライト(写真は17年コリアカップ出走時、撮影:稲葉訓也)
リーゼントロックはここまでコツコツと戦歴を重ね、7歳にして初のGI挑戦。ダイワメジャー産駒の大型馬で、馬体は一線級の面々に混ざっても引けを取らないはず。初の大舞台でどこまでやれるか楽しみです。
リーゼントロックは7歳にして初のGI挑戦(写真は16年仲冬S優勝時、撮影:下野雄規)
以上7頭のJRA勢に対する地方馬たち。なんと言っても筆頭にあげたいのは船橋に移籍した昨年2着のサウンドトゥルー!船橋所属馬として迎える大一番。2015年の東京大賞典を始め、2016年チャンピオンズC、2017年JBCクラシックを制したGI・JpnI3勝馬。
長く現役生活を続けるため、船橋の佐藤裕太厩舎に移籍することになりましたが、8歳になった今年も豪快な末脚は健在で、帝王賞3着、日本テレビ盃3着、前走・JBCクラシックでも0秒5差の5着。管理する佐藤裕太調教師は、騎手時代に故・川島正行厩舎所属でアジュディミツオー、フリオーソらの調教を担当していました。
新しいスタートを切ったサウンドトゥルーが、GIホースを知り尽くした佐藤調教師の手によって新しい魅力を発揮できるのか?今回の大注目ポイントです。
今年は地方馬の筆頭として出走するサウンドトゥルー(写真は18年日本テレビ盃出走時、撮影:高橋正和)
南関東の3歳馬・大井のモジアナフレイバー。古馬と初対戦だった前走・勝島王冠でヒガシウィルウィンを破り重賞初制覇。斤量差があったとはいえ南関東の強豪たちを突き放しての勝利は圧巻。「JRA勢を相手にチャレンジャーの立場。来年につながる走りができれば」と福永敏調教師。未来を見据えた大きな経験になること間違いなしです。
3歳馬・大井のモジアナフレイバー(写真は18年勝島王冠出走時、撮影:高橋正和)
北海道のスーパーステションは4月からの今シーズン6戦6勝無敗。4月のコスモバルク記念から11月の道営記念まで、ホッカイドウ競馬の年間古馬中長距離重賞完全制覇の快挙。現時点のホッカイドウ競馬を代表するスーパーホースがGI・東京大賞典に初挑戦するのも今年の話題の1つです。
現時点のホッカイドウ競馬を代表するスーパーステションが東京大賞典に初挑戦(写真は18年道営記念優勝時、撮影:田中哲実)
激戦を繰り広げてきたトップホースたちが12月29日(土)大井競馬場に集結。ベテランGIホースたちがその意地を見せるのか?ここも3歳世代の若き力が台頭するのか?2018年のダートグレード競走、GI/JpnI戦線を締めくくる戦いの火ぶたが切られます!
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