3日間開催で、ただでさえ難しい調整がさらに…
今週は3日間開催。ということで、追い切りも水曜集中というよりも木曜で分散する形で行われています。そのおかげで助かったと言いますか、雪の影響を受けたのが9日の調教時間でした。研究所用の画像を撮影しようと思っても、狙い通りには撮影できなかったり、時計と撮影を一緒にやってしまうと、視界不良で見逃す可能性もあったので、今週分に関しては、あまり9日撮影がないことをご了承ください。

雪の積もる静かなトラック(1月9日撮影)
幸い、吹雪いて向正面が見えなくなった時間帯には、馬がかなり少なかったので、追い切りもなかったと思います。少しでも時間がずれていれば、と思うとゾッとしますが、しっかりと追い切りを確認できた分、不甲斐なかったウマい馬券の成績をしっかり上げていきたいと思います。
【フェアリーS/アクアミラビリス】
デビュー戦は東京芝1600mで完勝。栗東所属馬なのに、関東圏ばかりを走るというのは半姉クイーンズリングと同じということになります。違うのは姉の2戦目は自己条件の中山芝1600mでしたが、こちらは格上挑戦の重賞。そこは相手との力関係でしょう。
自身に関しては、常に終い重点の追い切りをしっかりと消化し、併せ馬でも先着する内容。中山輸送に関しても、姉で実績を残している吉村圭司厩舎ですから、特に問題はないはず。心配することがあるとすれば、抽選を突破できないことくらいでしょう。

追い切りをしっかりと消化するアクアミラビリス(1月8日撮影)
【日経新春杯/ムイトオブリガード】
3連勝での重賞挑戦となったアルゼンチン共和国杯は2着。昨年の日経新春杯を勝ったパフォーマプロミスに3/4馬身負けた結果を考えると、ここで通用するというか、人気するのは当然のことでしょう。
前走後は一旦放牧へ出されていますが、12月12日にノーザンFしがらきから帰厩しているので、追い切り本数も十分に消化できています。最終追い切りは3頭併せの最内。一番外が脱落して、最後はタガノアニードとの併せ馬でしたが、これも楽に競り落としての最先着。調教内容から今回のレースにおいてパフォーマンスを落とす要因はないと思います。

3頭併せで最先着のムイトオブリガード(1月9日撮影)
【日経新春杯/メイショウテッコン】
追い切り本数の少なかった神戸新聞杯をひと叩きして、更に上昇という菊花賞だったと思いますが、結果は14着の惨敗。距離が合わなかったこともあると思いますが、それ以上に一戦入魂タイプだという印象を受ける結果だと思います。
ちなみに神戸新聞杯は栗東坂路で2本、CWで2本の追い切りでした。夏場とはいえ、約3ヶ月ぶりのレースでこの本数は通常から見ればかなり少ないと思います。それでも勝ち馬から0.1秒差のレースができたわけですから、これがベスト調教と考えてよいくらい。ですから今回の追い切り本数が少ない状態もこの馬にとっては全く問題ありません。あとはレースに対する調教適性だけでしょう。
【日経新春杯/アフリカンゴールド】
スローペースだった菊花賞は積極的に位置を狙ったこともあり、やや折り合いを欠く形で惨敗。だからといって長距離適性がないわけではないと思いますし、むしろこの中間は追い切り以外でもたっぷりと距離を乗る調教を行っており、そういった意味では大きく成長していると思います。
その成果を発揮すると思われた最終追い切り。でしたが、朝一番の混雑した時間帯だったこともあり、少し行きたがりながらの走りだったように思います。その分だけ、いつもの終いのキレはなく、時計は6F81.8〜5F66.8〜4F52.8〜3F39.3〜1F13.2秒。時計を要する馬場状態だったことも考慮すれば、この数字も気になりませんが、個人的には道中を含めた全体の走りとして少し疑問が残ってしまいました。

大きく成長した姿を見せたアフリカンゴールド(1月9日撮影)
【京成杯/カテドラル】
新馬、野路菊Sと連勝して挑んだ東京スポーツ杯2歳S。個人的にも◎を打ちましたが、あの手応えで直線に向いて全く伸びない感じが未だに理解できていません。もし調教内容から前走時の敗因があるとすれば、2走前には先着していた1週前追い切りの併せ馬が遅れていた点。実は今回も1週前追いのCWでは併せで遅れています。
ここに焦点を合わせると、今回も凡走する可能性は十分にあると思います。ただ、それが原因ではなかったして、前日輸送の左回りが凡走理由だったとすれば、調教内容自体はしっかりと消化していますし、あとは最終追い切りできっちりと栗東坂路での4F目最速ラップを踏むだけです。

栗東坂路できっちり仕上げたいカテドラル(1月8日撮影)
◆次走要注意
・1/5 3歳新馬【ファナティック】(4人3着)
出走態勢が整った状態でしたが、3着という結果はもったいない内容。というのも、4コーナーで外へ張り出しそうな馬の後ろにいて、最後の直線は大外を回らざるえない状況でした。それでも最後は差を詰めていますし、あそこでロスのない立ち回りができていればというところ。それでも能力は示しましたし、次はすんなり。
[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りでラスト1F最速ラップなら勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・3歳新馬【ジェットモーション】
時計を要する馬場状態だったにも関わらず、CWで3F36.8秒は素晴らしく速い内容。走る気持ちになれば、しっかりと脚を使えるタイプだけに、実戦でより動けると思います。
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