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タッグを組むことが増えた“服部利之厩舎”の存在

  • 2019年01月15日(火) 18時00分
太論

▲服部厩舎にまつわるエピソードを明かしてくれた小牧騎手


今回は、最近タッグを組むことが多い服部厩舎にまつわる質問を2つピックアップ。昨年12月のクワイエットの激走を振り返るとともに、いつも優しくしてもらっているという服部先生の奥さまとのほっこりエピソードを明かしてくれました。「お世話になっているぶん、なんとか結果を出したい」と力強く語る小牧騎手、熱い太節をご堪能あれ!(取材・文:不破由妃子)


乗り馬が少なくなった今、本当に助けられてる


──今回は、12月の未勝利戦で馬券を盛り上げたクワイエットについての質問から。「12月22日のクワイエットの激走(阪神3R・芝1600m・12番人気2着)はビックリしました。小牧騎手自身、手応えがあったのでしょうか? また、何か変わるきっかけがあったのだとしたら教えてください」。

小牧 初戦はまさかのシンガリ負けで、走らなすぎたからねぇ。ホントになんでかなぁと思ってた。で、2戦目はブリンカーを着けたんですわ。その効果もあったんやろうけど、僕からすると、もともと能力を感じていたから。

──新馬戦の最終追い切りに騎乗されていましたよね。そこである程度手応えをつかんでいた?

小牧 うん。いきなり勝ち負けできるかどうかはともかく、この馬いいなぁ、走りそうやなぁとは思ってた。

──初戦13着からの2着ですから数字的にはガラリ一変ということになりますが、小牧さんとしては、あれくらい走ってもさほど驚きではなかったんですね。

小牧 そうやね。やっぱり能力があったんやなと思った。いい感じで前に行けたし、直線に向いたあたりでは勝てるかと思ったけど(苦笑)。次の予定はまだわからんけど、まずは早いうちにひとつ勝ちたいね。

──続いては、「最近、服部厩舎のニホンピロの馬によく騎乗されているように思いますが、何かきっかけがあったのでしょうか? また、馬主さんや調教師さんと特別なお付き合いがあるのでしょうか?」という質問です。

小牧 去年の途中からでしょ? ケガから復帰して以降は、服部厩舎とアイファーの中島オーナーにはホンマにお世話になってるわ。服部厩舎でいうと、ニホンピロといわず、最近はほとんど僕が乗ってますわ。交流レースも含めてほぼ全部やね。

──服部厩舎は、今年最初の開催に4頭を出走させましたが、全部小牧さんが騎乗されましたよね(2週目の4頭もすべて小牧騎手)。さきほど質問にあったクワイエットも服部厩舎ですし。

小牧 そうそう。乗り馬が少なくなった今、本当に助けられてる。大事にせなアカンなと思ってるよ。だからこそ、なんとか結果を出したいんやけど、なかなかねぇ。去年でいうと、10月の地方交流で勝っただけやから(名古屋・名古屋CCマース賞・ニホンピロメリーナ1着)。

──質問にもありましたが、なにかきっかけがあったのですか? 昨年の9月から急激に騎乗数が増えていますが。

小牧 いや、とくにきっかけになったようなことはないんやけどね。ただ、ケガをしたときもお見舞いにきてくれたりして、奥さんがすごく気に掛けてくれてんねん。週末になると、必ず「頑張ってください」ってメールをくれるし、そういえば今朝も「雪が降っていて寒いから、(調教が)終わったら温かくしてくださいね」ってメールで気遣ってくれたわ。先生本人は照れ屋さんやから、そんなんするタイプではないんやけど、とにかく助けられてますわ。

──心強い存在ですね。

小牧 本当に。だから、ひとつでも上にくるようにと思って乗ってるんやけどね。忘年会のときも話したけど、8着以内に入るか入らんかはスタッフにとって大きいから、かなり意識して乗っているつもり。厳しい時代やけど、常に1頭でも多くと思って乗っているから、お世話になっているオーナーや先生には本当に感謝してます。できればね、そうやってお世話になっている人たちと一緒にGIまでいければ最高なんやけどね。

太論

お世話になっているオーナーや先生には本当に感謝してます

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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