先日、NARグランプリ2018の表彰馬・表彰者が発表され、キタサンミカヅキ(美浦・古賀史生厩舎→船橋・佐藤賢二厩舎)が、年度代表馬&4歳以上最優秀牡馬&最優秀短距離馬の3冠を獲得しました。ネット競馬の2018年最優秀地方馬にも選出されましたよね。
東京盃連覇を飾り、中央の舞台でも古巣・中央勢に果敢に立ち向かい、すばらしいパフォーマンスを見せ続けました。1年を通して、この高い舞台で走りながらも、全て3着以内というのはすばらしいです。
最近のダートグレード競走は、中央馬の強さに圧倒され、地方ファンにとっては寂しい現状もありますが、キタサンミカヅキが出走したレースはとても楽しかったです。ワクワクさせてもらいました。そんな気持ちを抱かせてくれたキタサンミカヅキと関係者には、ファンの1人としても感謝の気持ちでいっぱいです。
「最初うちに来た頃、中央時代の調教はものすごく行きたがるって聞いていましたが、こっちではメンコを外してステッキを入れてもハミを取っていこうとしないし、自信がありませんでした。
それでもいきなり勝ってくれたのでびっくりしましたね(2017年アフター5スター賞・優勝)。まさか、こんなに活躍するようになるとは思いませんでした。こっちの水にも合ったのでしょうね。いい方に変わってくれました。
8歳でもこれだけ走ってくれて、本当に頑張っていると思います。えらい馬ですよ。治療も必要ないくらいに疲れも見せないし、今年9歳になりましたが、筋肉はモリモリして年齢は感じさせません」(佐藤調教師)。
ちょうどNARグランプリ発表直後に佐藤調教師にお話しをうかがったため、この時点ではまだ北島三郎オーナーとは受賞に関してのお話しはされていないということでしたが、「これから報告しますが、喜ばれると思います。北島オーナーには若い頃からお世話になってかわいがって頂いているので、この賞を一緒に取ることができたのはうれしいですね」。
NARグランプリ発表翌日のキタサンミカヅキ。レースでは迫力満点の走りをしますが、馬房では愛嬌たっぷりで愛らしい9歳馬です。
現在のキタサンミカヅキは1月27日の根岸Sに向けて調教を行っているそうで、レースで騎乗するのは主戦の森泰斗騎手予定。
「ここまでは順調に調教は進めています。東京コースはこの馬の末脚を生かすにはとても乗りやすい場所だと思っています。泰斗が直線でどのくらい我慢をして、最後にはじけることができるか。ヒケの取らない力はあると思っているので、何とか中央で一つ(重賞を)勝たせてやりたいです」。
この根岸Sの結果次第で、2月17日に実施されるフェブラリーSに挑戦したいという気持ちもあるそうです。
キタサンミカヅキに何とか中央でタイトルを取らせたいと、関係者も懸命に取り組んでいる日々。その夢が叶うことを祈りながら、また今年一年、ミカヅキの走りを楽しみに見続けたいと思います!