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年明け早くも6勝をマーク!松山弘平騎手にインタビュー!

  • 2019年01月22日(火) 18時00分
職人

新年から6つの勝ち星を得た松山騎手にインタビュー


2019年のレースも見どころ盛りだくさん


 今年は後厄なのでお祓いを八坂神社でしていただき、おみくじを引きました。「大吉でしたよ」と言おうとしたとき、隣のおばさまが「きゃー!」と大歓声。

「どうされたんですか?」と聞いた時に、「ちょっとこれを見てみてー」と黄金に光るおみくじを見せてくれました。これはびっくり。人生で初めて見たおみくじです。僕にもゴールドの幸運を分けてもらおうと、ツーショット写真も許可をいただきました。今年はいいことがありそうな予感です。

 そしてなんと馬券的中!早速ご利益がありましたね。

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黄金のおみくじの幸運をしっかりと分けていただきました


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 先週の東海S(GII・中京ダート1800m)は1着馬にフェブラリーSの優先出走権が与えられます。

 6連勝を決めたインティ号が優勝しました。おめでとうございます。豊騎手の33年連続重賞優勝も凄い記録です。毎年いろいろな記録を出し競馬ファンを楽しませてくれますね。インタビューの時、ジョークも飛び出すなど、豊騎手ならではの余裕のコメントです。笑点だと座布団3枚ってとこですかね。

 ノーステッキのまま突き抜け、勝ち時計も素晴らしいですね。「課題はまだまだあるが…」と言いながら愛馬をたたえる野中調教師。おめでとうございます!

 6連勝なんてなかなかできることではないです。馬自身がレースをつくってる感じがしました。逃げ切りは難しい勝ち方です。最後まで脚色が変わらず、良いペース配分で騎乗されているのが豊騎手ならではだと思いました。

 僕たちも競馬学校の時、体内時計をしっかり持つように訓練しました。1000mを1分で走る。速くても遅くても減点でした。しっかりからだにしみこませていきましたね。マラソンなどでも同じです。ほぼ狂いがないのが豊騎手のすごいところです。その結果が4000勝なんだと思います。

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インティと武豊騎手のコンビが東海Sを快勝(C)netkeiba.com


 AJCC(G2・中山芝2200m)を制覇したシャケトラ号も凄かったですね。菊花賞馬に競り勝ち、強さを証明しました。また春競馬が盛り上がり楽しみが増えてきますね。皆さんは、お年玉になりましたか?僕は黄金のおみくじのおかげで、ほんのちょっぴりですが当たり馬券でした。

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菊花賞馬フィエールマンに競り勝ったシャケトラがAJCC制覇(C)netkeiba.com(撮影:下野雄規)


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 今回は、先週の土日も2勝、年明け6勝目をマークした、松山弘平騎手に取材をお願いしました。

常石 今日はよろしくお願いします。

松山 こちらこそお願いします。

常石 よく頑張っていますね。昨年は、85勝かな?すごいな、僕の通算勝利数とほぼ同じやな(苦笑)。

松山 84勝させていただきましたが、まだまだです。みなさん凄い努力されています。

常石 新年も始まり、勝ち星を重ねていますが、今年の目標は何ですか?

松山 GIを勝ちたいですね。競馬は相手の馬がどんな動きをするのかわからないので、そのあたりをよく見ながらできるようになったらうれしいです。どの馬に乗せていただいても馬の癖やその馬に合った乗り方をしたいと思って調教をつけ、必要なことを見つけていますが、まだまだ余裕がありません。修行が足りないですね

常石 いやーすごい上手いと思うし、良く勝ってると思うよ。

松山 いろんな方に支えてもらい助けていただいています。特に池添兼雄先生に良くしていただき、支えてくれています。デビューのときからずっとアドバイスをもらっています。

常石 池添厩舎にいい馬いますよね。

松山 カツジです。ディープインパクト産駒で、デビュー前の調教から乗せていただいています。京都金杯は負けてしまったけど、能力があるのでもっと走れる馬だと思っています。昨年のニュージランドT(GII・中山芝1600m)は強い勝ち方で、マイルチャンピオンS(GI・京都芝1600m)では4着に来ている、もっと上を狙える馬なので、持ってる力を発揮させてあげたいです。新馬から乗っているので楽しみです。オーナーにも大変お世話になっています。この馬の名前にも由来があり思い入れもあるんです。

常石 人の名前から付けたとかお聞きしたことがあります。僕の名前にもよく似てますよね。勝義(カツヨシ)と読むんですが、時々カツギと呼ばれることがあるんですよ。よく似てるでしょう(爆笑)。無理あるかな?モズカッチャンも勝手にカッチャンの馬やな?なんて思い応援してるんですよ。
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松山騎手が新馬戦から騎乗しているカツジ(C)netkeiba.com(撮影:下野雄規)



松山 そうなんですか?いいですね。デビューして丁度10年になるので頑張らなくてはと思っています。外国からも上手い騎手がたくさん来ているので刺激になり勉強にもなりますが、悔しい面もありますし、トレーニングもして鍛えています。

常石 みんなで一緒にするんですか?

松山 個々にしています。しっかり鍛えて乗る馬に合った乗り方ができるようにしたいです。苦しい時にしっかり支えてくれた沢山の方に感謝の気持ちを示すためにも、結果を出していきたいです。

常石 柔軟な乗り方をしていると思いますが、どんなレースが得意ですか?

松山 これといって決めていませんね。いろんな乗り方というか、馬に合った乗り方をしたい、馬の特徴をしっかりつかんで乗れるようにしたいと思っています。

常石 競馬もだけど乗馬も難しいんですよ。屈撓(馬術の基本姿勢)なんて簡単にできると思っていたけどできない、馬の上で上手く座れない、騎座が取れないのが悩みです。

松山 難しいですよね。ずっと課題です。神戸出身ですが近くに乗馬クラブがなかったので阪神競馬場の乗馬クラブに行き、小学校5年生の頃から乗り方を習いましたが、課題がいっぱいですね。常石さんが通ってる明石乗馬協会やしあわせの村乗馬や三木ホース乗馬などへ試合に行ったことがあります。遠くまで行ってるんですね。

常石 やっぱり近くにないからね。僕の場合は、障がいを持っているので、障がい者を教えられるコーチが少ないので明石まで行ってます。JR線にて乗り換えなしで行けるので便利です。もう慣れたけどね。時々忘れ物してオカンに怒られてるけどね。

松山 頑張ってください。

常石 ありがとう。最後にファンの方へメッセージをお願いします。

松山 いい馬に乗せていただいているのでもっと勝ちたいです。GIレースも勝ちたいですね。応援してください。

常石 通算550勝超え、すごい勝ち鞍ですね。600勝目指してください。応援しています。最後に写真撮らせてください。

松山 ここ(室内)より外がいいですね。ありがとうございます。よろしくお願いします。鞭をしっかり持ち今年の意気込みを入れます。

職人

松山騎手の活躍をこれからも期待しています


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 松山騎手の強い意志が伝わってきますね。でも優しくてかわいく親近感もある松山騎手でした。イノシシのように突進してください。期待しています。

 つねかつこと常石勝義でした。

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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