▲今回のゲストは、佑介騎手の1つ先輩の長谷川浩大技術調教師
3月は新人調教師の開業の季節。佑介騎手の1期先輩の、長谷川浩大技術調教師(元騎手)が今回のゲストです。開業間近のご多忙の中、かわいい後輩のために引き受けてくださいました。まずは、おふたりの知られざる関係性からトークスタート。競馬学校時代は怖かったという長谷川先輩が、デビュー後は佑介騎手と立場逆転!?
(取材・文=不破由妃子)
若い頃は、ほぼ毎日一緒に遊んでた
佑介 長谷川先輩、調教師試験合格、おめでとうございます!
長谷川 ありがとう。
佑介 これまでも仕事と勉強でめちゃくちゃ忙しかったと思いますが、間髪入れずに開業(12月に合格発表、2月いっぱいで師が定年を迎える中村均厩舎をそのまま引き継ぐ形で3月に開業予定)という珍しいパターンで、オーバーホール期間がゼロ…。同情します(苦笑)。
長谷川 普通は、開業後にお世話になる人たちとの関係性を技術調教師のあいだに築いたりするんやけど、今はまだ中村均厩舎のスタッフとして毎日の業務があるからね。本来ならば、俺が調教師になったことで調教助手をひとり採用できるらしいんやけど、引退厩舎には人を足せない決まりらしくて。だから、今のところ“調教師”は肩書だけです(笑)。
▲師匠である中村均厩舎を引き継いで開業する長谷川調教師
佑介 笑ってますけど、開業まであと1カ月ですよ(取材時点)。
長谷川 うん(苦笑)。
佑介 開業目前ともなると、技術調教師として1年間しっかり準備してきた人でさえバタバタするものですからね。とか言いつつ、こうして『with 佑』への出演をお願いしてしまったわけですが…。
長谷川 いやいや、声を掛けてくれてありがとう。まぁどういうコーナーなのか、あんまりわかってないんやけど…(苦笑)。
佑介 承知しました(笑)。簡単に言うとですね、僕が仲良くさせてもらっている先輩後輩や旬のホースマンをお招きして、競馬にまつわるいろいろな深い話をさせてもらうことで、ファンにもっと競馬の面白さや奥深さを知ってもらおうという対談形式の連載なんです。なにしろ遊びも仕事も教えてもらった長谷川先輩が調教師になったわけですからね。これはいろんなお話ができそうだなと。
長谷川 若い頃は、ほぼ毎日一緒に遊んでたもんな。
佑介 はい。独身寮の誰かの部屋に集まってゲームをしたり、夜は夜で、みんなでご飯を食べに行って。で、ご飯のあとは……