若いもんには負けないぞという走り
ここでも何度か書かせて頂いていますが、南関競馬所属馬たちの年齢制限について。どの馬も9歳いっぱいまで走れますが、A1馬に限っては特例があり、1年のうちに1度でも5着までに入れれば、何歳でも南関所属として走ることができます。
それをクリアしていきながら、中央卒業生のサトノタイガー(美浦・的場均厩舎→浦和・小久保智厩舎)とユーロビート(美浦・高柳瑞樹厩舎→大井・渡邉和雄厩舎)、ジョーオリオン(美浦・田村康仁厩舎→浦和・小久保智厩舎)は、南関東で走り続けています。
サトノタイガーは、6歳4月から南関東の一員となり、今年11歳。ユーロビートは5歳8月から仲間入りし、今年10歳。ジョーオリオンは6歳5月から移籍し、同じく今年10歳。南関ファンにとっても長い付き合いになりました。競走馬としての強い心身を長きに渡ってちゃんと持ち続けていることは、本当にすばらしいと思います。
1月3日の報知オールスターカップ(川崎・2100m)に出走したユーロビートは、吉原寛人騎手とのコンビで58キロを背負いながらも3着(9番人気)。道中は中団後方も、勝負所で一気に進出。最後の直線に入るところでは、若い有力馬たちに果敢に並びかけていきました。来年11歳になっても南関東で走る権利をゲット!
ユーロビート「今年10歳、来年11歳になっても南関東で走る権利をゲット」
「若いもんには負けないぞという走りでしたね。年齢も感じさせずに具合はよさそうでした。展開も向いてしっかり脚を使ってくれていたので、次の金盃もいいコンディションならいい勝負はしてくれると思います」(吉原騎手)。
1月16日に実施した船橋記念(船橋・1000m)で、ジョーオリオンは左海誠二騎手を背に、道中は後方から進め、最後は脚を伸ばしてきて5着に入りました(8番人気)。これにより、来年11歳になっても南関東の一員でいる権利をゲット!
ジョーオリオン「今年10歳、来年11歳になっても南関東で走る権利を得ています」
「ペースは速くなるだろうなぁと思っていたので、終いを伸ばす競馬をさせようとあの形になりました。馬はまだまだ元気いっぱいでヤンチャなくらいです。いろんな所に行ってキャリアも豊富で、丈夫だし、まだまだ頑張ってくれそうですよ」(左海騎手)。
1月24日の準重賞ウインタースプリント(大井・1200m)に出走したサトノタイガーは、こちらも左海騎手が騎乗し、中団後方から末脚を発揮して4着(5番人気)。この結果により、来年12歳になっても南関東で走る権利をゲット!
サトノタイガー「今年11歳、来年12歳になっても南関東で走る権利を獲得」
「最後も伸びていますが、間隔が空いている分、中身はちょっと重い感じだったので、脚は上がりました。それでも頑張ってくれたと思いますよ。馬は若くて元気だし、何も知らず跨ったら7、8歳くらいの感じだと思います」(左海騎手)。
ユーロビートは2月6日の金盃(大井・2600m)に出走し、サトノタイガーとジョーオリオンは3月6日のフジノウェーブ記念(大井・1400m)を視野に入れているそうです。
この3頭以外にも、元気なベテランホースたちが、中央を卒業した後も南関東をはじめ全国の地方競馬で頑張っています!
次回は2月18日(月)にお会いしましょう。