いつもの“幸スマイル”を見せてくれた幸先輩にインタビュー
驚異の回復力で復帰した幸先輩の強さを感じました
この間2019年になったと思ったら、あっという間に2月に突入。
今週はクラシックに向けて重要な一戦のきさらぎ賞(GIII・芝1800m)が行われ、2017年のセレクトセールで2億5000万もの高値が付いた話題のダノンチェイサー号が見事に勝ちましたね。おめでとうございます。
この日は、京都競馬場には行けなかったのでTV観戦でしたが、迫力は十分伝わってきました。ヴァンドギャルドにマークされ苦しい展開になるかなと思っていましたが、折り合いもスムーズでチェイサーのリズムを壊さないで安定した走りをしていました。
そして、川田騎手の見事な手綱さばきに見とれてしまいました。川田騎手のレース後コメントに「求めていたタイトルが取れてよかったです」とありましたが、凄い力のある馬だけができるレース展開だったと思いました。距離をこなしクラシックへ向かう春競馬が面白くなってきました。
東京では東京新聞杯(GIII・芝1600m)があり、インディチャンプ号が優勝。イヤー強かったですね。ゲートが開くと少し上に跳ねるような形になって出遅れてしまいましたが、ユーイチ(福永騎手)は、慌てることもなくスムーズに進めて中団のポジションを確保。長い東京の直線をしっかりと伸びてきました。ここがユーイチの上手いところなんですよね。おめでとうございます。
そして昨年11月に落馬し重傷を負った幸騎手が2日から復帰しました。激痛が走るリハビリからこの短期間、驚異の回復力で復帰した幸先輩の強さを感じますが、幸スマイルからは想像はできないですよね。復帰後、初の取材にもさわやかなスマイルで答えてくれました。
※取材は1月23日
常石 どんなリハビリでしたか?
幸 とにかく痛かったけどこのままでは腕が動かなくなるかもと思い、必死でリハビリしました。つねちゃんに負けられないからね(爆笑)
常石 お見舞いに行きたかったけどリハビリの邪魔したらあかんなー、と思い我慢しました。やっぱり幸先輩は強い! レース楽しみにしています。
幸 ありがとう。休んでいた分頑張らなくてはいけないですしね。やっぱり、馬に乗れるのはうれしいですね。
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復帰した今週、土曜京都8Rで早速勝ちましたね。おめでとうございます!!
幸先輩に直接会っておめでとう、と言いたいなー、でも今週はトレセン取材に行けなくなったんです…
軽自動車とけんかして負けてしまった…
1月24日の19時10分頃、軽自動車とけんかして負けてしまったのです。志津小学校から国道へ出る道の途中コンビニへ渡ろうとした瞬間、交通事故に遭ってしまいました。
路地から出てきた車が僕のお腹にドスン。頭をぶつけたらあかん、と咄嗟に思いフロントにしがみつきました。ライトが点いていなかったので、気づかなかったんですね。
大失敗です。左足親指の複雑骨折・脱臼、左手小指捻挫、右手の二の腕からひじにかけ打ち身で青あざ。救急車も呼んでもらえず加害者の車で病院へ連れて行ってもらいましたが、インフルエンザ流行しているので病院は満員。
ドクターに診察していただき終わったのが23時30分ごろ。傷も悪化し手術できるかどうか? 25日朝再診し即入院。腫れが引いてきたので28日に手術となりました。
1月28日の手術は3時間もかかり、ワイヤー5本とつなぎのワイヤー2本入ってます。ワイヤーが指の先に出ている状態。俺の小さな親指にこれだけ入ったら動けない。車いすで移動していますが左手麻痺のため左側にドーンとぶつかってしまいます。車いすでまっすぐに移動するのは、難しいですね。
車いすでまっすぐに移動するのは、難しいですね
2月20日からドイツへ行き自馬に騎乗と大会に出る予定だったのに吹っ飛んでしまいました。これからがパラリンの権利とりの一番大切な大会があるのにどうする? やってしまったものは仕方がないと思うけど、落馬してから16年間は無事に過ごし、やっとこさで夢を追いかけ手を伸ばせば届きそうなとこまで来たのに悔しいです。自分自身にも𠮟咤激励です。(オカンの嘆きが浮かぶ)
命には、問題なくて何よりだったけど、パラリンピックに挑戦できないのは俺のこれからの人生の命取りになる。最悪だが最悪のパターンにはしたくない。幸先輩も6か月の診断を3か月で治し復帰した様に俺もベッドで寝ている時間はない。復帰に向けリハビリを始めています。
3月15日から御殿場大会があるので目指します。その結果で3月末にドイツへ行く予定です。ドイツのグラマー号が待ってくれています。最後まであきらめない! 応援よろしくお願いします。
最後まであきらめない! 応援よろしくお願いします
ガッツ入魂、つねかつこと常石勝義でした。