美浦の高木登厩舎から南関東に仲間入りをしたサウンドトゥルー(船橋・佐藤裕太厩舎)が、2月6日に実施された金盃(大井・2600m)に出走。御神本訓史騎手を背に、陣営の作戦通りという後方から進出していき、最後は持ち前の末脚を発揮。2017年11月のJBCクラシック(大井)以来となる約1年3か月ぶりの勝利を飾りました。
「JRA時代に管理してこられた高木先生をはじめ、スタッフの皆様が愛情をかけてこられた思いをうまくバトンタッチさせて頂けただけなので、今まで手掛けられてきた皆様に感謝しています。そして、これまでサウンドトゥルーを応援してこられたファンの皆様、今現在も応援してくださっているファンの方々にも感謝しています。
人気のある馬ですし、セン馬ということもあるので、これからも末永く、地方に来てよかったと、皆さんから思って頂けるように頑張っていきたいです」(佐藤裕太調教師)。
サウンドトゥルーの1年3か月ぶりとなる肩掛け姿。数か月前には、まさかあのサウンドトゥルーが南関所属馬限定の重賞レースの肩掛けをしているとは想像もつきませんでした。
1年3か月ぶりのうれしい口取り。南関所属馬限定重賞初制覇!
その後のサウンドトゥルーは3日ほど引き運動でのんびり過ごしてから、トレーニングを開始したそうです。自分の競馬に徹することができたのか、東京大賞典の時よりもダメージはなく、疲労の抜ける時間も早かったそうです。現在は3月13日のダイオライト記念(船橋・2400m)に向けて調整をしているそう。
「馬の状態が今とてもいいのと仕上げのリズムを考えた時に、ダイオライト記念がローテーション的にもちょうどよかったので決めました」(佐藤調教師)。
サウンドトゥルーの南関生活も4か月目に突入。普段の調教前後の引き運動中は、『これがサウンドトゥルーなのかな?』って思ってしまうくらいに、オーラを隠しながら(笑)、トボトボと歩いているのも船橋競馬場の厩舎地区のお馴染みの光景になりました。
日々のトレーニング風景
しかし、走らせると全く違う……。
今回の金盃の最終追い切りは馬場凍結なども考慮して、朝10時30分に行いました。馬場には誰もいない時間帯で、サウンドトゥルーと調教パートナーでもある佐藤調教師だけ。
船橋競馬場のゴールに向かって、1000m、800m、600m……とスピードにのっていくサウンドトゥルーのダイナミックな走り。そして、空気が張り詰めたかのような独特の威圧感。
「リラックスしてゆっくり走っている時はコンパクトですが、いざ動き出すとダイナミックで迫力があります」(佐藤調教師)。
今年9歳になりましたが、目がクリクリしていてとても愛らしいです。この時はお空をぽ〜っと見てました
これがサウンドトゥルーなんだなぁ……と。そんなギャップに圧倒されながら、百戦錬磨に戦い続けてきたこの名馬の偉大さを感じています。
次回は3月4日(月)にお会いしましょう!!