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小牧騎手の紹介で園田競馬場内に相撲部屋!?

  • 2019年02月19日(火) 18時01分
太論

▲田子ノ浦親方との関係も語ってくれた小牧騎手


サイモンラムセスで挑んだ小倉大賞典は、見せ場十分の3着! スタートから迷いのない逃げを打ち、レースを大いに盛り上げてくれました。好走の要因などじっくりとお聞きしたいところですが、レース回顧は少々お待ちいただくとして、今回のテーマは『田子ノ浦部屋』。ニュースによると、春場所期間中、小牧騎手の紹介で園田競馬場内に宿舎を構えることになったそうですが、はたしてその真相は!?(取材・文:不破由妃子)


相撲と競馬のコラボレーションは、十三での冗談話から始まった!?


──少し前になりますが、3月の春場所期間中、田子ノ浦部屋が園田競馬場内に宿舎を構えることがニュースになりましたね。記事によると、小牧さんの紹介だそうですね。

小牧 紹介というか…(苦笑)。もちろんその話は知っていたけど、僕は何もしてへん。「小牧さんの名前を出していいですか?」っていうから、「いいよ」って言っただけで。まぁそれが紹介といえば紹介なのかもしれんけど、なんせ(田子ノ浦)親方(元隆の鶴)は昔からのホンマの友達やからね。元横綱の稀勢の里(現荒磯・田子ノ浦部屋の部屋付き親方)も、本名の萩原という四股名だったころから知ってんねん。

──そうなんですね。競馬場内に相撲部屋の宿舎を構えるなんて前代未聞ですから、どういった経緯があったのかなと思ったんです。

小牧 経緯なんてほどのものは何もないよ。十三の友達と飲んでるときに親方もいて、「園田にでも場所を貸してもらったらええやん」なんて話をしていてね。そんな冗談話から始まったんや。そこから本当に親方が行動に移したんやろうね。それにしても、このニュースが出てからというもの、いろんな人からよう電話が掛かってくるわ。「どういう関係なの?」とか「紹介して!」とか(笑)。

──太論では、以前にも田子ノ浦親方の話題が出たことがありますが、ご存じなかった方にしてみれば、意外な組み合わせなのかもしれませんね。

小牧 そうなんかな。さっきも言ったけど、古い友達というだけなんやけどね。

──そもそもお知り合いになったきっかけは?

小牧 十三や(笑)。スナックをやっている十三の主がいてね。その主と僕は友達なんやけど、その人が最初に親方(当時は隆の鶴)と友達になって。で、そのスナックでしょっちゅう合うようになったのがきっかけかな。年齢は10歳くらい離れているけど、なんせ僕と親方は同郷(鹿児島)やからね。僕が園田にいる頃は、「今、どこにいるんですか?」とか電話が掛かってきてね。飯とかお酒とか、よう連れて行ってたんですわ。それがいまや親方やからね。そう考えると、むっちゃ古い付き合いやな。

──そういえば、小桧山調教師は、荒磯親方(元稀勢の里)の私設後援会の会長を務めていらっしゃるんですよね。田子ノ浦部屋は、何かと競馬と縁があるなって。

小牧 そうやね。隆の鶴の断髪式は僕も行ったんやけど、確か小桧山先生もきとったわ。

──割と最近も部屋に遊びに行かれてましたよね。スポニチのコラムに、小牧さんが力士の方にお姫様抱っこされている写真が載っていたような…(笑)。

小牧 ああ、あったね(笑)。あれは去年の3月やな。鳴戸部屋の頃から部屋には何回も行ってるし、この前も笹田先生と一緒に行ってきたよ。

──園田への移転が完了したら、ぜひ小牧さんと一緒に見学に行きたいです。リップサービスかもしれませんが、ニュース記事には「力士たちをパドックで走らせようかな」なんていう親方のコメントも載っていて、相撲と競馬がどんな化学反応を見せるのか楽しみです。

小牧 そうやね。朝稽古と調教も同じ時間帯にやるんやろ? どんな光景になるのか、想像もつかへん(笑)。楽しみやし、ぜひ行ってみたいね。だいぶ部屋の工事も進んでいるみたいやから、ちょっと親方に連絡して都合を聞いてみるわ。取材のついでにちゃんこ鍋を食べさせてもらえるよう、交渉してみます(笑)。

太論

ぜひ朝稽古に行ってみたいね

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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