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【金鯱賞】「ポテンシャルがようやく開花」エアウィンザー本格化の秘密を直撃

  • 2019年03月03日(日) 18時01分
ノンフィクションファイル

▲破竹4連勝中のエアウィンザー 本格化の秘密を辻野泰之調教助手に伺います


期待の良血馬・エアウィンザーが本格化を迎えています。母は2005年秋華賞を制覇したエアメサイア、全兄は重賞3勝のエアスピネル。高いポテンシャルを秘める一方、「悪く言えば不真面目(笑)」ゆえあと一歩のもどかしいレースが続いていましたが、大人になったことで勝ちきれるようになり、4連勝でチャレンジカップ(GIII)を制覇しました。どのようにして大人への階段を上っていったのでしょうか。角居勝彦厩舎の辻野泰之調教助手に伺いました。

(取材・構成:大恵陽子)


頭がいいぶんすぐ気を抜くところがあって…


――GI馬エアメサイアの仔ということでデビュー前から注目も浴びていましたが、最初の頃はどういう印象でしたか?

辻野 お父さんのキングカメハメハがすごく全面に出ていて、体も顔つきも「キンカメっぽいなぁ」って感じでした。また、お兄ちゃんのエアスピネルが笹田厩舎にいてチラチラ見てはいたのですが、「毛色も含めてお兄ちゃんとはちょっと似ていないのかな?」と思っていました。牧場での評判はエアスピネルより上じゃないかってくらいで、乗った感じもすごく能力のありそうな感じでした。ただ、悪く言えば不真面目というか(笑)。一生懸命走ろうとしないところがあって、3歳まではそういうところが響いていたのかなって気はしています。

――新馬戦ではようやく先頭に立ったところ、後ろからきた馬に差されてしまいましたね。

辻野 先頭に行こうとしないというか、闘争心が薄い馬だったので、そうやって勝ちきれなかったり、善戦はするけどそこまでっていう競馬が続いていました。気性面によるところが大きくて、負けたレースはほぼほぼ全力で走っていない感じでしたね。

――3歳春は共同通信杯で6着の後、7月まで休養に入りました。

辻野 共同通信杯でいい競馬が

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