荒尾の名牝キサスキサスキサスの愛息コウユーヤマト
中央時代は栗東の森秀行厩舎に所属していたコウユーヤマトは、昨年秋から浦和の宇野木数徳厩舎の一員として走っています。宮崎県都城市の戸田ゆり子さんの牧場生まれ。父はパイロ、母がキサスキサスキサスという4歳の牡馬です。
コウユーヤマト「2月28日の川崎のレースで2勝目を上げたコウユーヤマト」
母のキサスキサスキサスは、現役時代に荒尾競馬場で吉田隆二騎手とのコンビで24連勝を上げた名牝(通算29勝)。地方競馬ファンの中では、当時をにぎわせた1頭として記憶に残る人も多いでしょう。
そんなキサスキサスキサスの愛息コウユーヤマトは南関東に移籍以降、堅実な走りが続いています。2月28日に実施した川崎12レースで、南関東のリーディング・森泰斗騎手を背に優勝し、通算2勝目を上げました。道中は中団から、勝負所で進出すると、ゴール前には先頭で走っていた馬をしっかり交わす内容。
「競馬が上手ですね。どこからでも大丈夫ですし、終いは確実に、毎回自分の脚は伸びてくれます。今日も交わすところを計っていた感じで余裕がありました」(森騎手)。
ネット競馬のデータベースで見る限りは、キサスキサスキサスの仔で今現在も走り続けているのは、このコウユーヤマト1頭のようです。「まだ若いし、これからの馬」と宇野木調教師も言っていて、今後も楽しみです!
愛らしいサングラスポテト
美浦の栗田徹厩舎所属として中央時代に1勝を挙げたサングラスポテトは、2017年冬から南関東に仲間入りをし、大井の橋本和馬厩舎(小林分厩舎)で2勝を上げました。オークス馬イソノルーブルのお孫さんで、トラストワンの半弟。
サングラスポテト「厩舎にいる時のサングラスポテト、何とも愛らしい雰囲気です」
サングラスポテトというかわいい名前は、馬主様のお子様が名付けられたそうで、6歳の男の子とは言っても、お顔も雰囲気も何とも愛らしい。
スタッフさんにサングラスポテトの性格を聞いてみると、外では大人しいそうですが、馬房の中ではとても元気で、カイバは残したことがないくらいに食欲旺盛なタイプだそうです。これからも一つずつ階段を上がっていって欲しいですね!
3月6日はフジノウェーブ記念!
この大井開催は3月6日に重賞フジノウェーブ記念が行われます。
(出走表はこちら)地方所属馬として初めてJBCを制した2007年JBCスプリントの覇者フジノウェーブ。東京スプリング盃というタイトルで4連覇を飾った思い出のレースが、現在はフジノウェーブ記念として実施されています。マスコミの1人としてもファンの1人としても、フジノウェーブは大切な特別な馬です。
フジノウェーブ記念は、これまでもその年の南関を代表する名馬たちが優勝しているレースですが、今年も豪華メンバーが集結。
フジノウェーブと言えば、芦毛ながらも晩年は神々しいほどに神馬のような美しい白い毛色は、とても印象的でした。ここ2年の優勝馬は、リスタート組のケイアイレオーネとリッカルドで、ともにフジノウェーブと一緒の芦毛。
出走メンバーには懐かしい名前の馬たちも多いと思います。ショコラブランとマッチレスヒーローは、南関移籍初戦。新天地でどんな競走生活を歩んでいくことになるのでしょうか。
次回のリスタートは3月18日(月)です!