第一線で長きにわたり活躍し続ける桜花賞馬、レッツゴードンキ(C)netkeiba.com
桜花賞を歴史的スローペースで逃げ切り勝ちを決めてから4年。レッツゴードンキが2年連続2着と惜敗を喫した高松宮記念に今年も挑戦します。主戦の岩田康誠騎手は「去年よりもフレッシュでいい状態」と頬を緩め、梅田智之調教師は「ドンキにしてみたら、このレースが一番勝ちたいと思います」と念願のタイトルへ向け、胸の内を明かしました。
(取材・文:大恵陽子)
経験値で体力をカバー(梅田智之調教師)
レッツゴードンキを管理する梅田智之調教師
――昨年の高松宮記念は残り200m手前で先頭に立って、勝ったかに思えましたが、ゴール直前でハナだけ差されてしまいましたね…。
梅田 勝ったと思いました。自分の馬しか見ていなくて、「勝ったぁ〜」って言いながらガクッとコケましたね(苦笑)。
――勝ったファインニードルの高橋義忠調教師にレース直後、祝福の握手をしに行かれていて、スポーツマンシップにちょっと感動しました。
梅田 その前の年も上原先生(セイウンコウセイ)に「おめでとうございます」と言ったんですよね。近くで見ている方が勝つから、今年はどこか違う所で1人っきりで見ようかなと思ったりします。
――それにしても牝馬で2歳から6年にわたり活躍を続けるなんて本当にすごいですね。
梅田 牝馬でこれだけ長い間、毎年重賞で連対している馬っていないんじゃないですかね?
――たしかにそうですね!あくまで大恵調べですが、グレード制導入の1984年以降、牝馬で6年連続重賞連対は単独トップの記録かと思われます。牝馬は1度気持ちが途切れると立て直すのが難しいなど長く活躍をするのが困難なイメージがあるので、本当にすごいことですね。