牝馬ダート路線に絶対的な存在が不在、どの馬にもチャンスあり
2019年の牝馬のダートグレード競走、1月の大井・TCK女王盃(1800m)、2月の川崎・エンプレス杯(2100m)に続く3戦目は4月17日(水)船橋競馬場で行われる『第23回マリーンC(1600m)』。現在、牝馬ダート路線に絶対的な存在が不在。距離やコースによって目まぐるしく勝ち馬が変わり、今回も各馬にチャンスありの上位混戦模様です。
マリーンCは去年1着のアンジュデジール、2017年2着のララベル、2016年2着のブルーチッパーと、逃げた馬が3年連続連対中。昨年12月、クイーン賞(1800m)を逃げて勝っているアイアンテーラーにとってこれは好材料。前走・TCK女王盃は大外枠(8枠13番)から逃げられずに結果12着。これまで逃げて結果を出してきた馬で、何としても今回はハナに立ちたいところ。7枠7番に入りましたが、8頭立てゆえスタートさえ決まれば自分のペースでレースを運ぶことができるのでは。スパイラルカーブが採用されている船橋は紛れが少なく、能力のある馬にとって力を発揮しやすい競馬場。コースを味方に付け、重賞2勝目を狙います。
コースを味方に付け、ダートグレード2勝目を狙うアイアンテーラー(写真は18年クイーン賞優勝時、撮影:高橋正和)
リエノテソーロは重賞3勝を挙げている実績馬(2016年エーデルワイス賞、全日本2歳優駿、2018年スパーキングレディーC)。後方から思うように脚を伸ばせなかったJBCレディスクラシック(13着)、芝のレースを使ったターコイズS(16着)など近走は着順を落としていますが、昨年7月のスパーキングレディーCの時のように(2番手からの競馬で1着)前目の位置取りができれば再びチャンス到来。
近走は大敗続きも復活を狙う実績馬、リエノテソーロ(写真は18年スパーキングレディーC優勝時、撮影:高橋正和)
オウケンビリーヴは昨年のクラスターCで重賞初制覇。さらにテレ玉杯オーバルスプリントで2着と短距離重賞で結果を出している馬。とはいえスパーキングレディーCでリエノテソーロの2着に来ており、1600mもギリギリ守備範囲。今回も上位争いに加わる可能性大。
昨年のスパーキングレディーCは2着、1600mもギリギリ守備範囲のオウケンビリーヴ(写真は18年陽春S優勝時、(c)netkeiba.com)
以上3頭のJRA勢に対抗する地方勢の筆頭は川崎のラーゴブルー。2018年しらさぎ賞、東京シンデレラマイルを制している重賞2勝馬で、南関東の牝馬同士で力上位の存在。スパーキングレディーCでは後方からの競馬になりリエノテソーロの6着でしたが、その後のレースでは位置取りも良く好走が続いています。着実に力を付けている5歳牝馬。改めてのダートグレード競走で、成長した姿に期待!
地方勢の筆頭ラーゴブルー、久々のダートグレードで力を示せるか!?(写真は18年東京シンデレラマイル優勝時、撮影:武田明彦)
川崎のチークスは前走・スイートピー賞(川崎・C1・牝馬限定)を勝って4連勝中。クラス的にはまだ下の所属ですが、前4走すべて大きな差(9馬身、6馬身、9馬身、大差)をつけての勝利。まだまだ可能性を秘めた4歳馬がダートグレード競走に果敢に挑戦。先行争いに加われれば面白い存在。
4連勝がすべて楽勝の上がり馬、チークスも魅力あふれる存在(写真は19年すみれ賞優勝時、撮影:高橋正和)
【今回のイチオシ馬!】
・アイアンテーラー
船橋のダートグレード競走・クイーン賞を勝っているのは最大のアドバンテージ。ここまで17戦6勝(1800mで5勝、1900mで1勝)していますが1600mは初めて。距離短縮がカギとなりますが、逃げて自分の競馬ができれば自ずと結果が出るはず。
【気になる馬】
・ラーゴブルー
2017年2着・ララベル(大井)・3着リンダリンダ(大井)、2016年2着ブルーチッパー(大井)・3着ダブルファンタジー(兵庫)と地方馬も上位に来ることの多いレース。ラーゴブルーにとってもここは大きな飛躍のチャンス。2007年トーセンジョウオー(船橋)以来の地方馬による勝利も射程圏内に入っています。
今回のマリーンCの鍵となるのは“アイアンテーラーが楽に逃げられるのか!?”。逃げ・先行馬が上位に来ることが多いレースだけに、他陣営もできるだけ前で競馬がしたいはず。混戦を断ち春の女王に輝くのはどの馬か、先行争いから目が離せない一戦です。
■
マリーンCの出馬表はこちら→→→ ■
場外発売所一覧はこちら→→→ ■
船橋競馬のホームページはこちら→→→ ■
地方競馬情報サイトはこちら→→→