▲騎手クラブの旅行でお疲れ気味の小牧騎手
3月の最終週、競馬が終わったその足で、関西騎手クラブの旅行に出かけた小牧騎手。2年に一度の定例旅行ですが、関西のほとんどのジョッキーが参加するだけに、その土産話は面白エピソードの宝庫! はたして今年はどんなエピソードが飛び出すのか!? 旅先でのジョッキーたちの素顔を2週にわたってお届けします!(取材・文:不破由妃子)
旅先での若手との交流はどちらにとってもプラスやね
──先週末(3月最終週)は騎手クラブの旅行でしたね。
小牧 うん、昨日帰ってきて。今日の僕、疲れてるやろ。完全に疲れてる(笑)。
──飲み疲れ……ですね。
小牧 それもあるけど、やっぱり旅行自体が疲れるからね。昨日は夕方の5時過ぎには寝てたんちゃうかな。
──まさかの5時就寝(笑)。
小牧 家に着いて、嫁さんに旅行の土産話をしながらまた飲んで、ひとりで酔っぱらって寝ました(笑)。旅行の3日目は、10時半頃に宿を出たらあとは帰るだけやから、2時頃にはもう家にいたからね。
──日曜日の競馬が終わって、その足で今回の旅行先である松山に向かわれたんですよね?
小牧 うん。先発組と後発組にわかれて飛行機に乗るんやけど、僕は先発組やったから、大阪杯は見れんかった。もう2時半くらいには調整ルームを出て、4時過ぎの飛行機に乗って、6時には松山に着いてたんちゃうかな。初日の夜は自由行動で、僕はあらかじめ娘に予約してもらっていた焼き鳥屋さんに行ったんやけど。
──ちなみに初日のメンバーは?
小牧 騎手クラブの職員さんたちと、岡田、高倉、(鮫島)良太、僕の8人。愛媛の地鶏を食べさせてくれるお店で、ものすごく美味かった。ホントは豊くんも一緒にと思ってたんやけど、彼は松山入りするのが遅くなってしまって。
──武さん、その週末はドバイで騎乗されていたんですものね。
小牧 そうそう、ドバイから真っ直ぐ松山に来たんですわ。豊くんとは結局、二次会で合流して。(坂井)瑠星と川又も合流して、3時半くらいまで飲んでたんちゃうかな。
──若手とのそういった交流も旅行ならではですね。
小牧 そうそう、ホンマにならではや。でも、そうやって一緒に飲んだりすると、帰ってきてからも仲良くできるから貴重な機会やね。
──そうですよね。全員揃っての宴会は、2日目の夜ですか?
小牧 うん、ホテルのむっちゃ広い宴会場でね。岩田親子の共演があったり、新人の子たちがいろいろ盛り上げていて、すごく面白かったよ。みんな酔っ払っていて話しやすいもんやから、若手が僕らのところにビール瓶を持ってくるわけや。案の定、「小牧さん! 僕ね、小牧さんのファンなんですから!」って言いながら、早々に三津谷がきた(笑)。
──三津谷くん、もはや『太論』の準レギュラー(笑)。
小牧 ホンマやね。なんや一生懸命、僕に飲ませようとしてたわ。そしたら、それまでほとんど喋ったことのない服部も「飲んでください!」とか言って隣にきて、これまた一生懸命僕に絡んできてたわ(笑)。やっぱり僕は喋りやすいんやろうね。
「三津谷隼人騎手の直撃インタビューも同時公開中!」──三津谷くんとは、普段からよくお話されるんですよね?
小牧 うん、鞍置き場が隣やからね。そういえば、宴会のあとスナックに飲みに行ったんやけど、ホテルに帰ってきたときに三津谷とすれ違ったんですわ。そうしたら、「僕、小牧さんの電話番号を知らないんですけど、教えてください!」って言ってきて。「じゃあ番号を言うから、俺の携帯を鳴らせ」って言って、深夜の松山で番号を交換したんやけど…。
──ホントに小牧さんのファンなんですね(笑)。微笑ましいです。
小牧 でね、酔っ払っていたもんやから、そのやり取りをすっかり忘れてしまって。部屋に戻って携帯を見たら、知らん番号から着信が入っていたから、誰やろうと思って掛けてみたら……三津谷やった(笑)。
──そりゃそうですよ。その少し前に、小牧さんが「俺の携帯を鳴らせ」って言ったんですから(笑)。
小牧 ホンマやね。そのときも、自分で掛けておきながら「なんやねん、お前か!」って言ってすぐに切ってしまったわ(笑)。
──ひどい(笑)。三津谷くんは、これでまた『太論』登場決定ですね。
小牧 アイツ、絶対にまた喜ぶわ。まぁアイツらといると、なんや若返るね。
──若手ジョッキーにとっても、小牧さんは壁がないんでしょうね。
小牧 うん、そうだと思う。だって僕ね、宴会のときなんか、横に座った三津谷に頭をなでられてたで(笑)。でも、旅行でそうやって交流を深めると仕事のときも喋りやすくなるから、どちらにとってもプラスだと思う。なんせ普段は厳しい仕事をしているからね。
やっぱり僕は喋りやすいんやろうね(笑)