
▲4月21日にJRA通算100勝を達成した杉原誠人騎手 (C)netkeiba.com
4月21日の福島10Rをコンダクトレスで勝ち、JRA通算100勝を達成した杉原誠人騎手(26)。2011年のデビューから、9年目での出来事だった。ひとつの節目をむかえた率直な感想や、周囲のサポートへの感謝、そして家族に対する思い…。現在の心境を赤裸々に語ってもらった。
(取材・文=藤井真俊)
治療で休業中の先輩、北村宏司騎手からの言葉
――まずは節目の勝利、おめでとうございます。
杉原 ありがとうございます。
――当日はメインレースのビリーバー(1番人気)を始め、複数の有力馬が控えていましたね。勝利の予感など、特別な気持ちはありましたか?
杉原 いえいえ。3月23日にリーチ(99勝)をかけてからは、毎週のように“決めたい”と思ってましたよ。いい馬に乗せて頂いていたので、できれば福島開催のうちに…とも思っていました。ただし焦りは禁物ですから「冷静に、冷静に」と自分には言い聞かせていました。
――記録達成となったのはコンダクトレス。去年の秋から4戦連続のコンビでしたね。
杉原 開幕週(4月7日)にも乗せてもらっていて、できればその時に決めたかったのですが、4角でゴチャつく場面もあって3着…。だから今回こそはスムーズに、リズムよく運ばせたいと思っていたんです。牝馬の中1週でしたけど、馬体減もなくて、陣営がうまく調整してくれました。小島茂之厩舎の皆さんにも感謝です。

▲記念の勝利となった、2019年4月21日桑折特別・コンダクトレス (C)netkeiba.com
――そういえばGI初騎乗も小島厩舎でしたね。