ダイワウィズミー
父キングカメハメハ
母ダイワスカーレット
母父アグネスタキオン
生産者 社台ファーム
調教師(西)松田国英
父はダービー馬キングカメハメハ。
母は、有馬記念などG1を4勝、生涯12戦全連帯という成績を残した名牝ダイワスカーレット。
言うまでもなく日本最高峰の超良血馬。
管理する松田国英師は、かつてこの両親の管理調教師でもあり、
厩舎ゆかりの血統と言えます。
もちろん、なんとしてでも成功を納めたいという強い気持ちで臨むでしょう。
リオンディーズの欄で、キンカメの配合相手としてPOGでの成功に不可欠な血に、
ナスルーラとプリンスキロを挙げましたが、
ダイワスカーレットにはプリンスキロが入っていません。
また、そのとき例外的にダイナカール一族とフェアリードール一族は、
プリンスキロの代わりにハイペリオンが入っていて
成功に繋げているという解説を加えました。
実は、ダイワスカーレットもそのハイペリオンの血を複数本持っているのです。
先に挙げたダイナカール、フェアリードール一族にも負けない名牝系の、
スカーレットインクの血の力を考えれば、同じように成功する可能性はありそうです。
本馬の血統構成は、キンカメ×スカーレット一族のソリタリーキング(ダ重賞3勝)に、
北米ダート血統の象徴のひとつ、ボールドルーラー血脈が追加された格好になっていて、
意外とダート色が濃くなるのでは?という予感もします。
実際、そのボールドルーラーを伝えているアグネスタキオンの血は、
ノンコノユメやクロスクリーガーを筆頭に、孫の代でダートの活躍馬を量産しています。
ターフを駆け抜けた緋色の風ダイワスカーレットファンにとっては、
歓迎しがたい事態かも知れませんが、ダート女王の資質さえ感じる血統背景です。
現在、すでに栗東に入厩済みで、精力的に坂路を駆け上がっています。
母と同じ過程でじっくり作りたいという師の判断から、
秋以降を目標に5月から在厩で異例の英才教育を施していることから、
並々ならぬ師の期待、覚悟が感じられます。
厩舎の宝と言っても過言ではないとっておきの血統馬が還ってた来年クラシック世代、
いよいよ名門復活の春が待っているかも知れません。
ご覧いただきありがとうございます。競馬は、人と血のロマン。サラブレッドはもちろん、携わる人間たちのドラマや、長い歴史の中で脈々と紡がれてきた血統が語るストーリーに競馬の魅力を感じて...
あなたも、投稿してみませんか?
コラムを投稿する