先週の競馬、そしてNHKマイルCー祝・ウインブライト&松岡騎手ー
外国人騎手に日本人騎手が立ち向かう方法はただ1つ
まず皆さんの心に刻まれた勝利となったのが、香港での松岡騎手&ウインブライト号の走りでしょう。
近年、騎手の乗りかわりは当たり前の状況下。一昔前のような、「この馬にはこの騎手」というコンビ力が薄まった時代。その状況に、何となくファンの方々も寂しさを感じていたように思えます。
私自身もその点は深く感じていましたが、その一方で、超トップ級の外国人騎手の手腕を目の当たりにすると、
「この馬をこんな風にコントロールでき、こんなにも素晴らしいパフォーマンスとなるんだぁ〜」と深く感動する場面も多く、複雑な心境に。
だからこそ、その外国人騎手に日本人騎手が立ち向かう方法はただ1つだと感じていました。それは厩舎に入りこんでの参加型馬作り。
松岡騎手のこの馬にかける思いの強さは、これまでも感じてきましたが、今回の勝利後、陣営と無邪気な様子で抱き合う姿にはその背景が感じられるものでした。また今回においては追いきりの前日に調教に跨ったことで、翌日の調整をどうするのか? 非常に松岡騎手自身が考えての判断もあり、そういったあたりも非常に大きなウエイトをしめていたように思えます。
と同時に、松岡騎手にとってはマイネルキッツでの天皇賞以来のG1制覇。ここに至るまで、様々なことを感じ・考えながら歩んできた道のりが、あの馬上での英語インタビューにもあらわれていたのではないでしょうか。
ほんとにステキでした。
そしてステキと言えば、天皇賞・春でのルメール騎手。実はレース前のゲート裏、1番テンションが高まり、折り合い面が大丈夫かな? と思われたのがフィエールマンでした。
それを見事な折り合いをつけ、いつの間にか「そのポジション」と思われる絶好の位置でレースを進め、ギリギリまで追い出しもはかれる手綱捌き。巧すぎました。
ということは、今週のNHKマイルもルメチャマからでいいような気がします。
しかも東京のマイルは、テン・ナカ・シマイよしといったタイプ向き。
それを兼ね備えているのがグランアレグリア。大崩れはない気がします。
栗東馬、それぞれ具合の良い馬が多く、絞ることは難しいほど。それこそ松岡騎手と初コンビとなるマイネルフラップも好ケハイ。
1度跨っただけで、
「余分なことを上でするよりも、気分よく運んであげる方が大事なタイプ」と、担当者の方が感じている通りのコメントを追いきり後に口にした松岡騎手。初輸送なので当日のケハイにおいては心配な面がありますが、コンビとしては合いそうなケハイでした。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。