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新種牡馬の当たり年になる予感(須田鷹雄)

  • 2019年05月07日(火) 18時00分

面白いのは入厩済みのエピファネイア産駒


 今年の新種牡馬は、かなり楽しめるのではないだろうか。

 クラシックということを意識した場合、エース格はキズナだろうか。なんといっても注目はリメンバーメモリー(牡/母フィオドラ・佐々木)。業界内での噂がかなり盛り上がっているようだが、信頼できる筋に聞いても「あれがいちばんキズナに似ている」と。1月生まれなのでここから先大きくなることはないかもしれないが(赤本撮影時456キロ)、既に入厩しているという順調さも含めてドラ1級だろう。

 ノースヒルズではビアンフェ(牡/母ルシュクル・中竹)など計5頭のキズナ産駒が入厩済みのようで、スタートダッシュをきかせてきそうだ。

 カレンブラックヒル産駒も仕上がりの早さを見せている。ホッカイドウ競馬の第1回能力検定で産駒が一番時計を出したし、仕上がりの早さに加えてダートもこなせそう。

 身内の馬になるがカレンブラッキーナ(牝/母ムスタパルタ・平田)が入厩済みで、父を担当した西口厩務員が担当してくれているとのこと。もともとNF早来でも進んでいる組だったが、そのまま入厩まで順調にいった。平田厩舎ではうるさいところを見せて手を焼かせているようだが、まあダイワメジャー産駒ですので……。

 牡馬ではこれもセレクトセール組のアドマイヤヴェラ(牡/母コズミックショア・須貝)が4月はじめに入って時計になるところまで乗られている。牡馬であるぶん長打の魅力もある。

 エピファネイア産駒では既に入厩している社台オーナーズの2頭がドラフト下位の面白い候補になりそう。ネクサスアルカナム(牡/母ボージェスト・梅田)は赤本でも牧場・厩舎の双方から推されていた馬。シアンフィデール(牡/母ライラプス・田村)は産地馬体検査も受けたが結局4月27日美浦に入り、あっという間にゲート試験に受かって今週いったん天栄に出るというテンポの良さで進められている。

 他ではフェノーメノ産駒もデキが良さそうだし、ゴールドシップ産駒も父が長距離をこなしていたわりには重かったりスピードに欠けたりするところはなさそう。ダートではエスケンデレヤも走ってきそうだし、今年は新種牡馬の当たり年になる予感がする。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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