人気馬は絶好の馬番…ですが、その3頭で決まるかどうか…?
祝・第80回オークス。1938年、阪神(鳴尾)競馬場で「阪神優駿牝馬」として始まった日本版オークスがめでたく節目を迎えました。
近代競馬発祥の国イギリスでは、ご存知のようにオークスのほうがダービーより早く創設されましたが、日本のオークスは第1回ダービー開催の6年後から行われています。
東京開催となったのは戦後第1回の1946年から。戦争により中止されていた(JRAの前身とされる)競馬は同年秋に再開されました。そのため、戦前と同様、秋開催だったオークスは、翌年春に行われた戦後初のダービーよりも先に復活を遂げたわけです。
1953年の第14回からは春開催となり、54年と55年にはダービー前日の土曜日に行われたこともありました。しかし、56年からはダービー前週の日曜日開催に定着し、今に至っています。
2010年にアパパネとサンテミリオンが1着同着となったため、これまでに80頭のオークス馬が輩出されました。そのうち、1番人気に応えて勝ったのは28頭(アパパネを含む)で35.0%。逆に、6番人気以下で勝ったのは18頭で22.5%を占めています。
日本ダービー馬85頭のうち、1番人気に推されていたのは34頭(40.0%)、6番人気以下だったのは14頭(16.5%)なので、ダービーよりもオークスのほうが荒れると考えておいてよさそうです。
ついでに言えば、4、5番人気で優勝した馬はオークス16頭(サンテミリオン=5番人気を含む)に対してダービー7頭。オークスでは4割をはるかに上回る確率で4番人気以下の馬が勝っています。
さらに、ここ3年のオークスでは1番人気馬が3連勝中なのですが、戦争による中断を挟んだ1941年第4回から48年第9回まで1番人気馬が6連勝した後、4連勝以上は記録されていません。
去年までの3連勝は、1975年第36回のテスコガビー、76年第37回のテイタニヤ、77年第38回のリニアクイン以来のこと。荒れるオークスで今年も1番人気馬が優勝したら、それはもう次にいつ見られるかわからないほどの快挙と言っていいでしょう。
一方で、ここ10年ほどの傾向を見ると、2番、3番、13番、14番の馬が好成績を残しています。今年は2番に桜花賞3着のクロノジェネシス、3番にレーン騎手が乗るコントラチェック、13番に3戦無敗のラヴズオンリーユーが入りました。1〜3番人気になりそうな馬が絶好の馬番を引き当てたわけですが、その3頭で決まるかどうかはわかりませんよ。
ここは、その4頭と同じくらいの“好馬番”を引いたフェアリーポルカを狙ってみるというのはいかがでしょう? まぁ、勝つまではどうかと思いますけどね。あとは、ひと昔前ほどではなくなったものの、オークスと言えば小柄な馬が要注意。なので、アクアミラビリスも押さえておくつもりです。