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【安田記念】“チーム一丸で掴んだ”という財産 福永騎手が思い描いた勝利のイメージとは?

  • 2019年06月06日(木) 18時01分
哲三の眼

▲インディチャンプはGI初出走でのタイトル獲得(撮影:下野雄規)


東京5週連続GIのフィナーレを飾ったインディチャンプ。強敵を退けて獲得したビッグタイトルは、福永騎手や厩舎陣営が長きに渡って施した教育が実った賜物でした。元騎手だからこそわかるチーム一体となって掴んだGIの大きさに触れつつ、試行錯誤の効果が発揮されたポイントを中心に安田記念をプレイバックしていきます。(構成:赤見千尋)

冷静沈着に周囲の状況を捉えていた福永騎手


 安田記念は4番人気だったインディチャンプが直線素晴らしい伸び脚で勝利しました。同じような枠からの競馬だった東京新聞杯の経験も活かせたかなと思うし、前走のマイラーズCで若干掛かり気味になった部分も教訓に出来たのではないでしょうか。

■6月2日 東京11R(5番:インディチャンプ)

 折り合いに関しては、今回はとてもスムーズでした。そこは(福永)祐一君の好騎乗が光っていて、スタートを切って1ハロンちょっと行ったくらいから、インディチャンプの前1馬身半、後ろ1馬身半くらい他の馬に絡まれることなく、スムーズに最初のコーナーへ進入していきました。今の東京競馬場の馬場状態を考慮すると、その時点である程度勝負あったかなと。

 具体的に振り返ると、向正面の坂の上がる手前くらいで、インディチャンプの前後1馬身ちょっとという間隔があって、そこからコーナーに侵入して行って、じわじわと前と後ろの馬が接近してくるという形。馬にとってレースしやすかったと思うし、エスコートが上手だなと思いました。

 例えばプロ野球とかでホームランを打った選手が、「ボールが大きく見えた、遅く見えた」というような表現をする時があると思うんですけど、

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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