▲スワーヴリチャード、M.デムーロ騎手とのコンビで再びの頂点へ (C)netkeiba.com
今年の宝塚記念には12頭が出走予定。頭数は少ないながらも、スターホースたちが揃いました。当コラムでは、かつて大阪杯を勝ったスワーヴリチャード、ダービー馬のマカヒキ、レイデオロ。復権を狙うこの3頭の“今の手応え”をご担当者様に語っていただきます。こちらは栗東・庄野靖志厩舎のスワーヴリチャード編です。担当の久保淳二調教助手にお話を伺いました。
(取材・文=大恵陽子)
ドバイ遠征以来、落ち着きが増してきた
阪神コースは3戦2勝のスワーヴリチャード。新馬戦こそ2着だったが、初勝利を挙げた未勝利戦、GI初制覇となった大阪杯といずれも内回りコースで勝ち星を挙げている。
昨年の大阪杯は印象的な勝ちっぷりだった。向正面、残り1000m付近で一気に先頭までマクると、そのまま押し切り勝ち。
「レース前の手応えは今と変わらないですよ。あの時は1番人気でしたね」
と振り返るのは久保淳二調教助手。デビュー前から高く素質を期待されていた馬だったという。
▲スワーヴリチャードの担当、久保淳二調教助手 (C)netkeiba.com
「元々、いい馬やったもんね。大負けしたっていったら、去年の天皇賞・秋くらい」
そう話す2018年の天皇賞・秋はやや立ち遅れ気味のスタート、さらに外の馬とぶつかるアクシデントもあり、後方のまま10着でレースを終えた。
「ゲート練習は念入りにしているし、先週もゲート練習に行ったんですが、この馬にしてはすごく速く出ていました。人間が『だいたいこれくらいかな?』と思うのとは違いました」
唯一の大敗で挙げられた課題を調教ではクリアしたといえよう。