世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。
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ドーヴィル ――魅力的な都市
ノルマンディー地方の中心に位置するドーヴィルは、パリから車で2時間ほどの、海に囲まれた大変魅力的な街です。
雑誌「Elle Men」で、岩田剛典氏が撮影を行ったことで話題になった全長2キロメートルを超える砂浜は、無数に置かれたカラフルなパラソルが象徴的です。
人々がパラソルの下でヴァカンスを楽しむより、もっと早い朝の時間帯に、競走馬がこの砂浜で調教を行っているのも、ドーヴィルの魅力の1つです。
また、ドーヴィルビーチは、横にずらりと並んだアールデコ調の“キャビン(小屋)”がある板張りの遊歩道が世界的にも有名で、毎年ドーヴィルで行われるアメリカン映画祭で受賞したディレクターの名前が刻まれている場所としても知られています。
1975年以降、ドーヴィルは世界的な映画祭が行われる場所となりました。国際写真フェスティヴァル「プランシュコンタクト」では、日本の写真家・篠山紀信氏が招待されたほか、16年以上にわたり開催されたアジアン映画祭では、アジアのトップディレクターによる作品が400以上上映されました。
ドーヴィル ――高級リゾート地
多くの人々を引き付ける海辺の高級リゾート地ドーヴィルには、高級ホテルやカジノのほか、エルメス、イヴサンローラン、ルイヴィトン、ディオール、プラダ、ソニアリキエル、バーバリーなど一流ブランドショップが立ち並んでいます。
あの、ココ・シャネルが1913年に最初のモードブティックを開いたのもドーヴィルでした。
ノルマンディー諸島や水夫から受けたインスピレーションを元にプロデュースされ続けたファッションは、20世紀を代表する伝説のデザイナーのシルエットとなりました。
ドーヴィル ――競馬
モルニー公がドーヴィルのシンボルの1つである教会のすぐ脇に競馬場を建設したのは、1864年のことでした。
フランス国内で、シャンティイに続く第二の競馬都市となったドーヴィルには、競馬場以外にも、馬術競技やポロ競技が行われる競技場が数多く存在します。
競馬場は2つあり(ドーヴィル競馬場と、20日間を超える競馬開催があるクレールフォンテーヌ競馬場)、夏にはトップクラスのサラブレッドが集結する場所となっています。
また、ここには、フランスNo.1のオークション会社「アルカナ」の本社もあり、アルカナが主催するセールからは、数多くの名馬が送り出されていますが、最近では、グライニュとソトサスが代表例です。
ヤン・バルブロ調教師が、アルカナ2歳トレーニングセールで購買し、今年のGIプール・デッセ・デ・プーラン(仏2000ギニ―)で4着に好走したグライニュ(牡3)は、7月7日にドーヴィル競馬場で行われるGIジャンプラ賞の有力馬の1頭。
その一方、アルカナ・オーガストイヤリングセール出身で、ジャン・クロード・ルジェ調教師が管理するソトサス(牡3)は、GIジョッケクルブ賞をレコードで快勝。今年のヨーロッパの3歳世代で屈指の実力の持ち主であることを実証しています。
今年のアルカナ・オーガストイヤリングセールは、8月17日から19日までドーヴィルで開催され、選りすぐりの産駒338頭が上場を予定しています。
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