▲シュヴァルグランを管理する友道康夫調教師 (撮影:大恵陽子)
7月27日、日本馬としては7年ぶりにシュヴァルグランがキングジョージ6世&クイーンエリザベスSに出走します。昨秋、引退を撤回し、春はドバイシーマクラシックで2着。「エネイブルが出ることでシュヴァルグラン向きの展開になれば…」と友道康夫調教師が話す真意とは何なのでしょうか。
(取材・構成:大恵陽子)
長くいい脚が武器
――今朝(7月11日早朝6時11分)、シュヴァルグランが関西国際空港から出発しました。馬の様子はいかがでしたか?
友道康夫調教師(以下、友道師) ドバイに続き2回目なので、全く問題なく出ていきました。初めての海外遠征となったドバイの時もそんなにイレ込んだりはなかったですが、やっぱり1回目と2回目とでは違うと思います。年齢も年齢なので、国内でも初めての場所でどうこうっていうことはそんなにありません。
――半妹ヴィブロスはドバイの方が落ち着いていて雰囲気が良かったということですが、シュヴァルグランはドバイではどうでしたか?
友道師 特に問題はなく、日本と同じくらいの状態や雰囲気でした。
――改めて、前走・ドバイシーマクラシックを振り返っていかがですか?
友道師 スタートしてちょっと挟まれたというか、外の馬に寄られてしまって。あれがなければもう少し前に行けたと思います。スタートしての位置取りが全てで、本来ならもう1列くらい前につけたかったですね。
――レイデオロが先手を奪い、馬群がひと塊でスローな流れでもありました。シュヴァルグランの脚質を考えると、日本ではキタサンブラックがレースを引っ張ってくれていたこともよかったのでしょうか?