馬場適性から6番人気のクリノガウディー(左)を本命に抜擢し、見事に好配当を仕留めた。
『ウマい馬券』で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す、実績ナンバーワンの最強予想家・馬場虎太郎氏。トラックバイアスをもとにした馬券術で、これまで数多くの穴馬券を的中させてきた馬場分析のプロフェッショナルが、今週から新コラムをスタートする。トラックバイアスをもとに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの“注目の1頭”を紹介していく。
馬場が不利だった馬に着目し、巻き返し可能な馬を抽出
先週配信した
ニュースでは、中京記念でクリノガウディーを推奨。『ウマい馬券』で公開している
最終予想も的中した。
予想結果はこちら 私が『ウマい馬券』で4年連続プラス収支を実現させ、馬券収入だけでも暮らせる秘訣。それは「近走馬場状態の不利で力を出せなかった馬を買い続ける」ことだ。もちろん、近走で能力を発揮できなかった馬のなかで、今回は能力を発揮できる可能性が高い馬を選ぶことも重要である。馬場状態を分析して、今の状況に似ている馬場で好走した馬を狙わなければならない。
今週のアイビスSDも「馬場の不利」で敗れた馬のなかから、アイビスSDの馬場に恵まれそうな馬を狙う。
今年のアイビスSDで狙える馬とは?
今年のアイビスSDの出走予定馬をみると、半数以上となる11頭が近2走のどちらかで韋駄天S、もしくはバーデンバーデンCに出走している。この2レースの内容を精査することで「儲かる馬」を見つけることができる。
アイビスSDと同コースとなる新潟芝直線1000mで行われた韋駄天Sはトラックバイアス「超外有利」と判定。6枠より外の馬が1〜5着を独占したように、外枠に有利だった。
バーデンバーデンCは、トラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。当日の福島芝は内を通ると厳しい馬場状況。このレースはペースもそこそこ流れたことで、先行した馬にも厳しい展開になった。
レジーナフォルテは2走前が韋駄天S、前走がバーデンバーデンC。2レース両方に出走。外枠の上位独占だった韋駄天Sでは、3枠6番の内枠。先行はできたものの、枠順による不利が大きかった。外差しの決着だったバーデンバーデンCでは、先行して失速。近2走ともにトラックバイアスの不利により、力を出せていない。
また、レジーナフォルテは「重い馬場コンディション」でパフォーマンスを落とす馬。前走のバーデンバーデンCでは、馬場コンディションが「重い馬場」だったことも敗因のひとつ。月曜時点で今週末の天気予報は良好。乾いていれば軽い馬場コンディションで行われそう。得意な軽い馬場で能力を発揮できそうだ。
昨年6月に行われたテレビユー福島賞(芝1200m)を勝ったレジーナフォルテ。(撮影:下野雄規)
なお、私はJRAの馬場発表は一切参考にしない。JRAの馬場発表に頼らず、全レースの馬場を「独自」に分析することも馬券収入で暮らすためには大切な作業のひとつである。
新潟千直はトラックバイアス上でも“外枠有利”の傾向が
最後に、常識ではあるが、新潟芝の直線1000mは外枠が有利。過去4年、私が判定したアイビスサマーダッシュのトラックバイアスも
2015年 外有利・差有利
2016年 外有利
2017年 外有利・超差有利
2018年 外有利
過去4回ともに外を通る馬、外枠が有利な状況。3着内に好走した12頭のうち8頭が6枠より外。そのなかでも8枠が3勝、2着1回。3枠より内の内枠だった馬の最高着順は5着。ただし、外枠の馬は人気になり、逆に内枠は人気を落とす。過去4回をみても、3番人気以内に推された12頭のうち7頭は7枠より外枠。
当てるためには外枠が有利だが、儲けるためには枠順で人気が上がりすぎない馬を狙うことも重要。枠順と人気を考慮した最終な予想は、『ウマい馬券』を参考にしていただきたい。