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【富田暁騎手】D.レーン騎手の所属厩舎で長期武者修行「盗めるところは根こそぎ盗んできたい」(前編)

  • 2019年07月28日(日) 18時02分
今週のface

▲8月上旬から豪での長期武者修行を敢行する富田騎手 (C)netkeiba.com


デビュー3年目の富田暁騎手、長期海外遠征が決定しました。“海外”はデビュー1年目から視野に入れていたという富田騎手。真っ先に遠征先に考えたのはアメリカ。着々と準備を進めてきましたが、ビザ取得が思った以上に難航。時間を無駄にするまいと、目線を変えてまずはオーストラリアでの武者修行を決意しました。出発は8月上旬。今の率直な気持ちを伺いました。

(取材・文=不破由妃子)


現状を打開したいという気持ちが高まって


──昨年の暮れに、「長期米国遠征へ」という記事が出てから約7カ月。遠征先をオーストラリアに変更し、ようやく準備が整ったそうですね。まずはここに至るまでの経緯を教えていただけますか?

富田 記事が出た段階では本当にアメリカに行く予定で、いろいろ準備を進めていたんです。でも、どうしてもビザの問題が解決しなくて。

──アメリカはなかなかビザが下りないそうですね。

富田 そうなんです。なんとか取れるように努力してみたんですけど、僕の実績不足もあったかもしれません。ビザは今もまだ申請中なんですが、このままだと時間ばかりが経ってしまうので、ちょっと目線を変えてみようということになりました。

 オーストラリアは、小崎先輩や(坂井)瑠星先輩も行ってましたし、ちょうどダミアン・レーン騎手が日本で活躍していたタイミングでもあったので、4〜5月あたりから実現に向けて動き出しました。

──記事が出てしまったこともあって、気持ち的にも落ち着かない日々だったのではないですか?

富田 そうですね。いろんな人から「いつ行くの? いつ行くの?」って聞かれたりして。精神的に、けっこうしんどい時期ではありました。ずっと海外に行きたいという気持ちを持ってやってきたので、今回決まって本当によかったです。

今週のface

▲富田騎手「ずっと海外に行きたいという気持ちを持ってやってきた」 (C)netkeiba.com


──実際、海外遠征はいつ頃から視野に入っていたのですか?

富田 1年目から、いつかは行きたいとずっと思っていました。減量期間が3年から5年に延びたことで、チャレンジできるタイミングも時間も増えましたしね。

 短期免許で日本に乗りにきた一流のジョッキーたちからもいろいろと話を聞いて、「若い時期はいろんな国に行って、いろんな経験をしたほうがいい」というアドバイスを何度ももらっていたので、あとはタイミングだけだなとずっと思っていました。

──そのタイミングを3年目の今年に定めたのはどういった理由から?

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