昨年は武豊騎手鞍上のトリオンフが、1番人気に応えて優勝。結果的に、先行した3頭での決着となった。
「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアスをもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。
トラックバイアスからの狙い目は内の先行馬
過去4年、小倉記念のトラックバイアスは
2015年 差し有利
2016年 なし
2017年 内有利
2018年 内有利
コースの構造からは、極端なトラックバイアスが出づらい。ただし、近2年は時計の速い決着。内を回らないと高速時計で走れないため結果的に「内有利」になった。今年の開幕週も高速決着。近2年とは近い馬場コンディション、状況が想定される。天候の変更がない限りは、内を通る馬、先行を狙うことになる。
七夕賞から巻き返し可能な馬とは?
今年の出走予定馬をみると、前走七夕賞組が5頭。そして、今年の七夕賞はトラックバイアス「外有利・差し有利」で外枠が上位を独占。後方待機馬も恵まれた。七夕賞組でも、前走が不利な状況で本来の力を出しきれていなかった馬であれば、巻き返しの余地は十分にある。
今回の出走予定馬で七夕賞を先行していたのは、ストロングタイタンとタニノフランケル。なかでも、配当面を含め注目したいのがストロングタイタン。外枠から道中も外めを通ってきた追い込み馬が恵まれた状況のなかで、内枠から終始内を通って先行する形では絶望的。
小倉記念では、昨年の鳴尾記念以来の勝利を目指すストロングタイタン。
加えて、ストロングタイタンは「重い馬場」コンディションも苦手。これまで、重賞に出走した際の馬場コンディション別の成績を振り返ると、「重い馬場」コンディションで出走したのは今年の七夕賞と2018年の宝塚記念。
どちらも10着以下に惨敗しているように、過去の戦歴から苦手な条件ではパフォーマンスを大きく落とす馬。軽い馬場コンディションのレコード決着だった2018年の鳴尾記念を勝利していることから、今回想定される軽い馬場コンディションで内有利な状況ならば、面白い。
七夕賞組は例年の傾向を考慮すると、出走数が多い割に好走率は低い。適性や能力とは別に「疲れ」が残りやすいのかもしれない。「別路線」で内枠の「軽い馬場」巧者も台頭するだろうが、七夕賞組から狙って面白いのはストロングタイタンだ。