昨年は北村宏司騎手騎乗のプリモシーンが、33秒4の末脚で差し切って優勝。
「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアスをもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。
トラックバイアスからの狙い目は外の差し馬
過去4年、関屋記念のトラックバイアスは
2015年 外有利
2016年 差し有利
2017年 外有利・前有利
2018年 外有利
新潟芝外回りは外の差しが有利になりやすいコース。外枠から自分のストライドでスムーズに走れる馬が有利になりやすい。内を走るとゴチャついてリズム良く走れない場合のデメリットの方が大きいのだ。関屋記念も過去4回で3着内に好走した12頭のうち8頭。4番人気以下で3着内に入った7頭のうち5頭が5枠より外。
過去4回の馬場コンディションは2015年が「稍軽い」。2016年、2018年が「軽い」。2017年が「標準」。軽い馬場コンディションになるほど、直線で末脚を発揮しやすいため、外差しが決まりやすい傾向。
今年も先週までの馬場をみると、週末に雨の影響をうけない限り、軽い馬場コンディションで行われることが濃厚。外差し有利な状況が想定される。
中京記念で「トラックバイアス不利」を受けた馬に注目
関屋記念はサマーマイルシリーズの緒戦、中京記念で「トラックバイアス不利」を受けた馬が巻き返す傾向のレース。
たとえば、2014年に関屋記念を勝利したクラレントも、前走の中京記念はトラックバイアスで力を発揮できなかった馬。その中京記念は「超外有利・差し有利」。二桁位置取り馬が1〜3着を独占。クラレントは中京記念では最内枠で大きな不利を受けていた。
今年の出走予定馬で、前走中京記念組は3頭。5番人気で11着と人気になりながら大きく着順を落としたのがロードクエスト。
中京記念は馬場状態が向かず11着に敗れたロードクエスト
中京記念はトラックバイアス「内有利・前有利」。重めの馬場コンディションで内を通った馬、先行が恵まれたレース。ロードクエストは外枠から後方の外めを追走。直線では脚を使っていたものの、馬場状況が向かなかった。
過去の戦歴を振り返ると、古馬混合の重賞で勝利した2回(京成杯オータムハンデ、スワンステークス)はどちらも5枠より外枠だった。外枠(5枠より外)に入れば巻き返す。