▲師匠の木原調教師とオーストラリアへで再会
8月7日からオーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)。遠征期間中「netkeiba.com」で連載コラムを配信することとなりました。隔週木曜18時の公開です。現地からの生の声を、どうぞお楽しみください!
さて、連載2回目となる今回は、師匠・木原一良調教師とのエピソードをお届けします。ご家族みんなでオーストラリアを訪れ、弟子に会いに来られた師匠。「先生にいいところを見せたい!」、富田騎手の腕に力が入ります。
「頑張れよ」というお言葉をいただいて…
netkeibaをご覧の皆さんこんにちは。富田暁です。
早いもので、オーストラリアに来てから1カ月が経ちました。アッという間に時間が過ぎていく毎日ですが、そう感じるということは、きっと充実した毎日を送ることができているのだと思います。
今回のテーマは、約二週間前の出来事について。なんと僕の師匠である木原調教師が、奥様と二人のお孫さんを連れてオーストラリアに来てくれたんです!
着いたその日に僕のレースがあったので、さっそく一緒に競馬場へ。そのレースは若手騎手限定戦で、僕の騎乗馬は人気馬。先生にいいところを見せたい一心で、張り切って乗ったのですが…。
若手騎手限定戦らしく出入りの激しい展開で、僕の馬には厳しい展開になってしまい、結果は4着。木原先生も楽しみにしてくれていたので、すっっっごく悔しかったです。
その夜は、通訳の川上さんと奥様も一緒に、みんなでディナーに出掛けました。大人数での食事は久しぶりで、楽しい夜を過ごすことができました。
▲大人数でのディナー、楽しい夜を過ごした
翌日の土曜日は競馬がなく、僕もこっちに来てから観光をしてなかったので、一緒に動物園へ。コアラやカンガルーと触れ合ったりして、僕も久々に気分転換。先生たちのおかげで、いい休日になりました。
木原先生とも久しぶりにゆっくり話すことができましたし、改めて「頑張れよ」というお言葉をいただいて、より一層、気持ちが引き締まるのを感じました。
先週の日曜日は、初めて一人で競馬に行くことになり、正直不安なところがたくさんありましたが、なんとかオーナーさんへのレースの説明など一人ですることができたので、自分のなかで少し自信がつきました。
英語力については、まだまだ課題がたくさんありますが、意識して積極的に話しかけるようにしていることで、日々吸収できている実感があります。早く一人でなんでもできるようになるために、引き続きたくさんの人とコミュニケーションを取ることを心掛けたいです。
▲積極的なコミュニケーションを心掛けたい
オーストラリアでは、いよいよGIシーズンが始まり、ジョッキーたちの熱も一段と高くなっています。そんななか、僕も一鞍一鞍集中して乗り、少しでもアピールできるよう頑張ります!