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【ベストパートナー】ネオユニヴァース編(2)「ダービー騎乗不可…の危機を乗り越えて 外国人騎手初の快挙達成」

  • 2019年09月24日(火) 18時02分
「Road to No.1」

▲名馬を振り返る「ベストパートナー」、今回はネオユニヴァースの後編 (C)netkeiba.com


過去にミルコ騎手が騎乗した名馬を振り返る「ベストパートナー」。今回は先週に引き続き、2003年の二冠馬ネオユニヴァース編。当時はまだイタリア競馬に所属していたミルコ騎手。執念と情熱で、“ダービー騎乗”の道を切り開き……

(取材・文=森カオル)


前日からの雨で重馬場「最高の舞台だと思った」


──前回はネオユニヴァースの皐月賞までを振り返っていただきましたが、当時はイタリアの厩舎との契約もあり、ダービーには騎乗できない可能性もあったそうですね。

ミルコ はい。毎年契約をしていましたから、大事な時期はなかなかイタリアを離れられなかった。でも、あのときのダービーは絶対にチャンスだと思っていたから、どうしても乗りたかった。

 それで、イタリアの調教師に「ごめんなさい。僕はどうしてもネオユニヴァースに乗りに行きたい」とお願いしたら、先生も僕の気持ちをわかってくれて。で、1週間だけ短期免許で乗りにくることができました。みんな応援してくれましたね。

──なにしろ二冠がかかるダービーでしたものね。

ミルコ 皐月賞を勝ちましたけど、もともと皐月賞よりダービーのほうがチャンスがあると思っていたんです。むしろ皐月賞のコースは、ネオユニヴァースには合わないと思っていた。その時点で東京は走ったことがなかったけど、広くて大きいコースのほうが絶対に合うという自信がありました。

──ダービー騎乗が可能となり、当週の月曜日に来日。1番人気必至という状況のなか、日に日に緊張感が高まっていったのでは?

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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