
▲1000勝のセレモニーで肩を抱き合うミルコ騎手とルメール騎手 (撮影:下野雄規)
先月16日にJRA通算1000勝を達成したミルコ騎手。1999年の初来日からちょうど20年。もう少し早く達成するかと思っていたそうですが、このタイミングで達成できたことには、大きな意味があると言います。達成の瞬間の、ちょっと“反省中”のエピソードも交えて語ります。さらに、週末に迫った秋華賞、サトノダムゼルの手応えも!
(取材・文=森カオル)
検量室に入ったら、すぐにクリストフが飛んできて…
──9月16日には1000勝を達成。遅ればせながら、おめでとうございます。
ミルコ ありがとうございます! やっぱり1000勝は重みがあります。よかった、ホントに。
──すごい数字ですよね。振り返ればアッという間ですか?
ミルコ いやいや、全然アッという間じゃないよ(苦笑)。20年も掛かったんだからね。2015年にJRAジョッキーになったときには、けっこういいペースで勝てていたから、すぐに1000勝いきそうだなと思っていたけど、今年の前半が厳しかったこともあって、思ったよりも時間が掛かってしまった。

▲1999年の初来日からちょうど20年での達成 (撮影:下野雄規)
──でも、秋競馬に入ってからはエンジン全開という印象です。9月の中山は、開催8日間騎乗して(開催9日目は阪神で騎乗)12勝ですから。
ミルコ ん~、まぁまぁですね。いい馬が集まっていたから、もうちょっと勝ちたかった。それに、この秋は厳しいんじゃない? 外国人ジョッキーがたくさんくるし…。
──目線が完全に日本人ジョッキーですね(笑)。
ミルコ そうですね(笑)。でもホントに毎週ワールドオールスタージョッキーズみたいになるでしょ? 頑張らなくちゃ。そう考えると、このタイミングで1000勝を達成できたのは大きいかもしれない。気分がいいからね。