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▲ウイニングランであの飛行機ポーズを披露 (撮影:下野雄規)
今回のトークテーマは、ミルコ騎手が過去に騎乗した名馬を語る「ベストパートナー」。前回のネオユニヴァースに続き、今回登場するのは、2008年のジャパンCを制したスクリーンヒーローです。
当時のミルコ騎手は短期免許での来日。スクリーンヒーローに騎乗できるのはジャパンCの当日ということもあり、日本からレース映像を取り寄せて、イタリアで勉強したと言います。9番人気の伏兵でアッと驚かせた勝利を振り返ります。
(取材・文=森カオル)
作戦は、マツリダゴッホをマーク
──第二回「ベストパートナー」は、2008年のジャパンCを勝ったスクリーンヒーローです。種牡馬としても大活躍ですね。
ミルコ うん、うれしいことですね。3回しか乗ってないけど、僕にとっては忘れられない馬。去年も一昨年もレックススタッドに会いにいきました。
──そうなんですね。それにしても、あのジャパンCは衝撃的でした。完全なるテン乗りだったんですよね。
ミルコ そう、調教にも乗ってない。もともと短期免許で乗りにくる予定だったので、エージェントがスクリーンヒーローの映像を送ってくれたんです。
で、「ミルコ、ジャパンCでこの馬乗りたい?」って聞かれたので、「もちろん!」と答えて。だから、送ってもらった映像を見ながら、イタリアでずっと勉強してました。
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▲9番人気のスクリーンヒーローで大金星 (撮影:下野雄規)
──映像で見たときのスクリーンヒーローの印象は?
ミルコ 前走でアルゼンチン共和国杯を楽勝していたでしょ? それを見て、「この馬、楽しみあるんじゃない?」と思った。
もっと前のレースも見たけど、そこまでいいとは思わなかったから、なんかあの時期はものすごく状態が良かったのかも。で、ジャパンCの週に日本にきて、追い切りは見ていただけだったけど、すごくいい追い切りをしていましたね。
──初めて跨ったのは、レース当日のパドックですか?
ミルコ そう、パドック。思った通り、印象がすごくよかった。キレイな馬だなと思ったし、とにかくめっちゃおとなしくて。