▲リサ・オールプレス騎手とのツーショット
ニュージーランドで武者修行中の小崎綾也騎手が、10月26日(土)に重賞レースへの騎乗を果たしました。コースや馬場の傾向は、日本でもお馴染みの女性ジョッキー、リサ・オールプレス騎手にも聞いたと言います。「自信を持って臨むことができました」、興奮のレースを小崎騎手自身が振り返ります。
10月26日(土)トレンタム競馬場
G3 1600m 3着
Polly Grey
Kylie Fawcett厩舎
一般戦1600m 8着
Ricky Baker
Kylie Fawcett厩舎
(写真提供=小崎綾也騎手)
自信があっただけに悔しかったです
10月26日(土)に、ニュージーランドに来て初めて重賞レースに騎乗しました。
騎乗したレースはトレンタム競馬場で行われたG3です。トレンタム競馬場は今まで僕が騎乗していた競馬場とは別の地域にある競馬場です。
ニュージーランドの首都ウェリントンにある、とても大きな競馬場です。そんなトレンタム競馬場は違う地域にあるということもあり、車で6時間程かかります。そのため今回は飛行機で競馬場へ。
さらにこの日の開催はプレミアムミーティング。主に土曜日に行われることが多い特別な開催です。そのような日のG3競走の騎乗依頼をいただいたのは光栄なことです。
騎乗依頼をいただいたのは、マタマタ競馬場のKylie Fawcett調教師。今現在の管理馬は5頭程で、騎乗させていただいたのは厩舎の看板馬でもあるPolly Grey。
Polly Greyは前走、僕も騎乗していたマタマタカップの優勝馬。リステッド競走を快勝した馬の次走の騎乗依頼が来た時はワクワクが止まりませんでした。
▲飛行機移動で到着したトレンタム競馬場
トレンタム競馬場に着き、まずはコースの確認。この日はHeavy11の重馬場発表でしたが発表ほど重い印象はありませんでした。重馬場の時は比較的馬場の内側よりは真ん中、外が伸びる傾向が多く、レースでもすごく外に広がることがあります。
ですがこの日は内側が残る傾向でした。Polly Greyはリズム良くレースを運んで、最後は馬の間を割るより外から気持ちよく差してくる方が伸びる馬。重馬場が得意なので馬場状態は気にしていませんでしたが、内が伸びる点に関しては少し不利かなと感じていました。
コース、馬場の傾向はリサ・オールプレス騎手にも伺いました。今回のニュージーランド遠征の際に相談したのもリサ・オールプレス騎手でした。
リサは普段、ニュージーランド内でも僕とは違う地域で騎乗されています。こちらに来る前もリサに遠征の相談はしていたものの、実際にお会いしたことはなく、今回初めてお会いできました。コースの特徴も聞くことができ、レースにより自信を持って臨むことができました。
レースでは大外枠でしたが、包まれたくないこの馬にとっては問題ありませんでした。スタート後もリズム良く運べました。
直線手前で鈍くなってしまったこと以外は理想的なレースでした。しかし、結果は半馬身差の3着。すごく良い伸びをしてくれたのですが…。
良いチャンスをいただきましたし、自分の中でも自信があっただけにより悔しかったです。ニュージーランドで重賞騎乗、重賞勝利を目指します!