距離によってノーザン系・日高狙いを分ける必要がある!?
先日、「ジャパンカップの想定馬にノーザンファームと社台ファームの生産馬しかいない(ちなみに社台2頭であとはノーザン)」という話を自分のTwitterで書き(注:想定段階なので実際の登録馬がどうなるかは不明)、本当に芝の長いところ向きの馬が他にいないのか調べてみた。
すると、今年1月から11月3日までのJRA競走における芝2200m以上のオープン(Lでないオープン特別からGIまですべてを含む)で1〜3着した馬のうち、社台グループ産でも系列クラブでも育成馬でもない馬は10頭しかいないということが分かった。
対象レースで1〜3着した馬は54頭で、生産はノーザン31頭、社台5頭、追分1頭、白老2頭、レイクヴィラ2頭。残る13頭のうちザダルはキャロットファーム、ダービー1、2着馬はノーザン育成なので残りは10頭という次第である。
育成についてはすべて把握できないので生産馬ベースでいくと、2018年以前はこうなる。
過去5年と10年前・15年前・20年前を挙げたが、こうして見るとノーザンファームが伸びたぶん非社台グループが凹んだ様子がよく分かる。今年は生産馬ベースの現時点で13÷54=24.1%なので、さらに日高系は数字を下げている。
ちなみに今年の芝1000〜1600mだと、対象馬167頭に対して社台14・NF56・追分0・白老4・LV0でその他93。その他率は55.7%だから2200m以上での10年前くらいの状況にはある。
レース数の多い1800〜2000mが抜けた話だし3歳夏以降も含んだ話だが、こうして見るとPOGでは「ダービー・オークス狙いは素直にノーザンで」「日高狙いはマイル以下要員で」という戦略が見えてくる。一方で本物の馬主の場合、ノーザン生産馬を買おうと思ったらとんでもない資金が必要になってくるわけで、それができない場合はやはり「セレクト日高組かセレクションでマイル以下っぽい馬を」といった考え方が必要になっている。