2018年は逃げ粘るクロコスミアをゴール前でクビ差捉えたリスグラシューが勝利
「ウマい馬券」で4年連続プラス収支(回収率100%超)を叩き出す馬場虎太郎氏が、トラックバイアスをもとに馬場を分析。その結果をベースに週末のレース傾向を展望し、主に日曜メインレースの「注目の1頭」を紹介していく。
今週は天気よく「軽め」の馬場を想定
先週まで今秋の京都芝は、ほとんどの開催日が雨の影響をうけたなかでの開催。私が独自に判定する馬場コンディションでは開幕週を除いて「稍重い〜重い」で推移していた。
特に10月12日(土)は開催中の降水量が非常に多かったことにより、稀に見る重い馬場コンディションだった。
そして先週からはBコース替わり。水曜以降の降雨がなかった。今秋の開催の中では最も雨の影響をうけない乾いた状態。「軽め」の馬場コンディションで行われた。
今週の京都も週中、週末ともに天気予報は良好。
Bコースの開催を1週は消化したが、引き続き今週も「軽め」の馬場コンディションでの開催が想定される。
前走は負けて強しの競馬
過去4年のエリザベス女王杯は4回のうち3回が「稍重い」の馬場コンディションで行われており、「稍軽い」で行われたのは2016年。今年はこの年に近い馬場コンディション、状況になりそうだ。
2016年はトラックバイアス「超前有利」と判定。逃げたブービー人気のプリメラアスールが5着に健闘。12番人気で2着のシングウィズジョイも最初のコーナーを4番手、3コーナー時点では3番手の追走。スローペースだったこともあるが、人気薄の先行馬が恵まれた。
今年のエリザベス女王杯出走予定馬のなかではラッキーライラックの巻き返しに期待したい。
前走の府中牝馬ステークスはトラックバイアス「内有利・差し有利」。台風の影響をうけて開催が順延になった週。
土曜の豪雨が残り、当日の降雨によって「道中は内」を追走していた馬。展開と馬場は「後方待機馬」が恵まれた。
外枠からの前で追走して早めに進出する競馬をしたラッキーライラックには厳しい競馬だった。3着には敗れたが強い競馬。持久力の高さを示した。
また、府中牝馬ステークスの馬場コンディションは「標準」。過去の戦歴から、馬場コンディションが「標準〜重い」だった際のパフォーマンスが低い馬。
「軽め」の馬場でパフォーマンスを上げる馬。今回想定される「軽め」の馬場コンディションは向く。高い持久力を最大限に発揮できそうだ。