ブルドッグボス、JBCスプリント制覇!
11月4日に浦和競馬場でJBC競走が初めて行われ、リスタート組の中では、JBCスプリントで、ブルドッグボス(栗東・西浦勝一厩舎→浦和・小久保智厩舎)が御神本訓史騎手を背に優勝しました。中央時代はオープンレースなど7勝を挙げ、重賞勝ちはないものの、ダートグレード競走でも高いレベルで走り続けてきた実力馬。
JBC当日の写真はいろんな所でご覧になっていると思うので、ここでは、レース前日のブルドッグボスのスッピン顔を。装蹄師さんからチェックをしてもらっているところをパチリ
2017年夏から南関東の一員になると、厩舎にいる時の何気ない姿も雰囲気たっぷり。「迫力が違うよね。中央ではこういう馬たちがG1に出てくるんだなぁって、見せつけられている感じ(苦笑)」と、これまで多くの重賞ウイナーを手掛けてきた担当の橋本厩務員が言っていたことを思い出します。
ブルドッグボスは、クラスターカップで重賞初制覇を飾り、JBCスプリント(大井)は優勝したニシケンモノノフからタイム差なしの惜しい悔しい3着。その年のNARグランプリ最優秀短距離馬と4歳以上最優秀牡馬を受賞。
しかし、その後は脚部不安より1年間も休養に入っていた時期もあり、引退も考えられるほどの重度なものだったそうですが、そこからの見事な復活劇。今回は休み明けの中では一番ハードな調教をこなし、非常にいい状態で地元の大一番に向かったそうです。
当日の気配について騎乗した御神本騎手は、「僕が乗せてもらって返し馬から一番素軽い動きだったので、これならやれるという感触はありました」と振り返っています。
古巣・中央勢を打ち破って頂点を極めたブルドッグボス。地方馬がJBCを制したのは、2017年のJBCレディスクラシックのララベル以来2年ぶり。地方馬がJBCスプリントを優勝したのは、2007年に御神本騎手が騎乗したフジノウェーブ以来12年ぶり。浦和所属馬がJBCを制したのは史上初。地元ファンにとっても最高のファンサービスです。
レース後はリフレッシュ放牧に出たそうで、今後についてはこれから考えていくそうです。
マイネルバサラ、南関東の一員に!
ブルドッグボスが所属している浦和の小久保厩舎は、南関リーディングで、南関史でもナンバー1の勝ち星を誇る厩舎。今回のJBC競走でもなんと8頭の所属馬が出走していました。それだけに新メンバーがどんどん仲間入りをしているのですが、今回はマイネルバサラが入りました。
マイネルバサラは中央時代に美浦の松山将樹厩舎に所属し、6勝を挙げて、2年前の浦和記念を制したことでも知られています。現在は11月28日の浦和記念(浦和・2000m)に向けて調整中とうかがっています。
ラインスピリットも仲間入り!
11月13日の大井最終レースで黄葉賞(大井・1200m)というオープンレースが実施され、いつものようにリスタート組が多数出走してくるので、現地観戦で懐かしい顔に会えるのも楽しいと思います。
エピカリス(美浦・萩原清厩舎→大井・藤田輝信厩舎)も、自身初のスプリント戦になって、どんな変わり身を見せるのか楽しみです。藤田調教師ともお話しをしたのですが、以前、1200戦の調教試験を走った際に、圧巻の内容でした。もちろん、調教試験とレース本番とでは違いますが、非常に興味津々な挑戦です。
なお、芝の短距離戦でオープンレースなどを8勝しているラインスピリット(栗東・松永昌博厩舎→大井・鷹見浩厩舎)が、中央からの初戦を迎えます。昨年のスプリンターズS3着馬。
ラインスピリット、童顔さんでびっくりしました(笑)。担当の石倉厩務員(重賞・ハイセイコー記念の勝ち馬ブラックヘブンなどを担当)も、「顔だけでは、4、5歳に見えますよね。今でも噛んできたり、馬はとても若いです」と言っていました。ほんと、かわいいのです(笑)。
8歳ですが、童顔さんのラインスピリット。午後のお手入れ中、乾草をもりもり食べていました
ずっと芝で走ってきただけに跳びもきれいな馬だそうですが、初めてのダート戦やナイター競馬など、レースで走ってみないことにはわかりませんが、何とか今後につながる内容になるといいですね!
次回は11月25日(月)にお会いしましょう!