最近の馬場は内枠有利の印象だが、データ上では...
先週のエリザベス女王杯は2番枠のラッキーライラックが優勝。6番枠から逃げたクロコスミアが2着で、内寄りの枠に入った馬がそれを生かす結果になった。
最近は馬場が良くなったので、内枠のアドバンテージが増し、外枠が不利になっているイメージがある。今年はダービーが内枠先行馬の優勝だったし、安田記念では外枠に入った人気馬が、スタート直後の不利はあったにせよ勝てない結果になった。それが印象に残っていることもあり、内枠はプラス、外枠はマイナスというイメージを筆者自身も持っていた。
しかし実際に集計してみると、そうでもなかったりする。マイルCSが行われる京都芝1600m外回りを例に取り、2017年以降の枠番別成績を見てみよう。枠番別にするのは少頭数時を考えると良くないのだが、コンパクトにまとめるためにそうさせていただいた。
1~7枠に極端な差はないが、8枠は勝率・複勝率・回収率ともに高い。対象期間内にマイルCSと同じCコース利用は17レースあったのだが、8枠は[8-2-2-24]で勝率22.2%・複勝率33.3%。回収率は単198%・複106%だった。マイルCSでは15、16、17年に外枠馬が勝っているが、過去10年では単68%・複35%とそう走っていない。ただ、入る馬によっては敢えて狙う手もあるように思う。