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【ジャパンC】これまでとは異なる「新時代の馬場」に強い馬を狙おう

  • 2019年11月19日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年はアーモンドアイが勝利


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先週に引き続き軽めの馬場コンディションが想定されるが…


 先週の東京芝はCコース替り。月曜以降の降雨はなく、週末の天気予報も良好。軽めの馬場コンディションで行われた。

 特に土曜は直線でスピードに乗りやすい追い風。より軽い馬場コンディション。2歳戦でレコードが2つ出た。

 芝2000mで行われた土曜東京2Rは従来の2歳レコードを0.3秒更新。1番人気の勝ち馬は能力も高く、最初のコーナーを8番手通過で通過し最速の上がりを出して圧勝。人気薄の2〜4着馬は二桁位置取り。前半から流れにのっていた馬、内枠の馬は凡走が目立つレースだった。

 この日のメインレース東京スポーツ杯2歳Sは従来の2歳レコードを1.4秒も更新する圧巻の内容。

 そして上位馬の「位置取り」と「通った場所」も注目に値する。

 勝ち馬と2着馬は外めの枠から道中でも後方の外めを追走。4着馬はやや離れた最後方から「直線は大外」に出していた。

 従来の2歳レコードは2013年のイスラボニータ。もう一つ前のレコードを出したコディーノは最内をロスなく通ってレコード出していた。しかし、今の馬場は「外」を回してもタイムが出る「新時代」の馬場なのだ。(詳細は単行本「馬場を読んで馬券で勝つ方法」を参照)

 今週の東京も月曜時点の天気予報をみると雨の影響はなさそうで、先週に引き続き軽めの馬場コンディションが想定される。

 近年のジャパンCが軽めの馬場コンディションで行われたのは2017年と2018年。どちらの年もトラックバイアス「内有利」と判定。内を通る馬や先行が有利な状況になっている。

 しかし、先に述べたように今の東京は従来とは次元が異なる「新時代」の馬場。今年は従来とは異なる傾向の決着になるだろう。

 道中で前にいることや内にいることは、さほど重要ではない。「直線の伸び」「直線のスピード」に優れた馬が走る馬場だ。

 前哨戦となる天皇賞秋で5着だったワグネリアンは7枠14番からのスタートだった。あのレースはトラックバイアス「内有利」と判定され、内を通る馬に有利なレース。

 外枠から道中も後方の外めを追走。コース取りによって、2馬身弱の不利はあった。2着だったダノンプレミアムにもコース取りで1馬身強の不利があったと考えているので、実質的な内容では2着馬と同着程度の価値がある。

 古馬になってからの3戦は物足りない内容が続いていたが、札幌記念と大阪杯はどちらも馬場コンディションが「稍重い」と判定する重めの馬場コンディション。

 3歳時に唯一連対を外した皐月賞も札幌記念や大阪杯と同じで直線の短いコースに加えて、「稍重い」馬場コンディション。(既存のJRA発表の馬場状態ではなく、オリジナルの馬場状態での判定)

 得意な直線の「軽い」馬場コンディションはG1級の能力を発揮するが、苦手な馬場、条件になった場合は大幅にパフォーマンスを落とすタイプ。

 古馬になってからは苦手な条件ばかりに出走していた馬。軽い馬場で真ん中より外の枠を引いた場合は、G1級の能力を発揮するだろう。

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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