「先週の競馬、そして今週のジャパンC」―栗東から成長を感じる馬は…―
いろいろと感じるものがある令和元年のJC
先週のマイルCSでの池添騎手の騎乗振り、実に素晴らしかったですね。
折り合い面の課題がないとはいえないインディチャンプを初コンビで勝負にでての乗り方。
先週のコラムでも書きましたが、ステイゴールド系の瞬発力や気性面を熟知してきた池添騎手だからこそできた騎乗とも思えました。
また先週の金曜日午後から音無厩舎に訪問すると、大仲で音無調教師や助手の生野君、スタッフの方々とマイルCSについての競馬トークや、たわいもない話をして長居したのですが、本当に良い意味で緊張感のない、いつも通りの雰囲気。これも改めて強さの秘訣なのだと感じるものでした。
さぁ今週はジャパンカップとなります。
デットーリ騎手も来日し、JCにおいては外国馬不在で外国人騎手7名、そして15頭中14頭の生産がノーザン・社台系という顔ぶれ。時代の流れも含め、いろいろと感じるものがある令和元年のJCとなりましたね。
さて栗東所属馬ですが、友道厩舎は5頭出し。
追いきり後、友道調教師と上がり運動を見ながら各馬について話を伺ったのですが、成長という意味で目を見張るのが、ユーキャンスマイルでした。以前は華奢でオトコ馬には見えない感じでしたが、その点がここにきて解消。ボリュームがでています。
「前走は強い相手での2000mで、どこまでやれるか? と思っていた中で良い走りをしてくれた。左回りと距離が延長することは、この馬にとってプラスだし楽しみだよね。もちろんダービー馬たちも期待をしているし、シュヴァルグランも1週前追いきり後とは違い、今週の動きにはスミヨン騎手も納得していたみたいだしね」と。
そう、シュヴァルグランにおいては、1週前追いきりを終えた時点で当週も乗りたいとスミヨン騎手の方から申し出ての騎乗となっていたのです。
そして2週続けての騎乗といえば、スワーヴリチャードもマーフィー騎手も2週に渡り坂路での追いきりを消化。今週においてはチークを装着してとなりましたが、このまま本番もチークをつけるとのこと。
こちらも1度叩かれて筋肉量がかなりアップしており、近走では1番と思える体付き。担当の久保助手も、
「1回使って張りがでてきた。確実にアップしている」と納得のいく体になっている様子。あとは若い頃に存在していたハツラツさというか、ヤンチャさが加わればグッドだと感じ、当日のパドックが気になります。
それでは皆さん、当日は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。