▲今年、自身初となるジャパンCを取材しに来日したIan Sham氏
今年も香港国際競走の時期がやってきた。昨年は香港馬の独擅場と化したが、今年はウインブライトやインディチャンプ、ラッキーライラックら強力布陣で臨む日本勢。果たして、勝機はあるのか? 香港の競馬事情に精通する現地記者のIan Sham氏に今年の香港国際競走を展望してもらった。(文=Ian Sham)
この距離は譲れない香港勢は今年も強力布陣がスタンバイ
まず今年の香港国際競走については、日本の馬たちに感謝しなければなりません。なぜなら香港の情勢が不安定ななか、今年も例年通り、多くの日本馬の陣営が参加することを表明してくれました。欧州からの遠征馬は今年、それほど多くありません。4つの国際競走全体を見渡しても、(出走を表明しているのは)プリンスオブアラン、トゥルーセルフ、コールドトゥザバー、エディザぐらいです(11月23日現在)。
では、具体的にそれぞれのレースを見ていくことにしましょう。まずは香港スプリントですが、香港馬が間違いなく勝つと思います。過去10年をみても外国馬が勝ったのは、2010年のジェイジェイザジェットプレーンと、2012年〜13年に連覇したロードカナロアのみです。ダノンスマッシュも強いとは思いますが、まだ日本でGIを勝ってはいませんし、馬場適性にも不安が残ります。